18年ぶりに沖縄で開催される将棋のタイトル戦。
久保王将に渡辺棋王が挑戦する第68期王将戦の第4局・大盤解説会に行ってきた。
将棋に詳しくない人のために簡単に説明すると、王将戦は将棋八大タイトルの1つ。
先に4勝したほうがタイトル獲得となるが、ここまで渡辺棋王の3勝、久保王将の0勝。つまりリーチが掛かっている。
王将戦は持ち時間が8時間、2日制の長時間将棋でこの日は2日目。つまり、渡辺棋王が勝利すれば、タイトル奪取となるのだ。
この歴史的瞬間を見るしかない。
ゆいレール県庁前駅から数分歩いたところにある琉球新報本社へ。
受付で1500円払って入場。
館内からは那覇市役所のすごい建物が見られる。
国際通りの入り口も近い。那覇市の一等地である。
大盤解説は大ホール。お客さんは200~300人くらいだったかな?
メインは佐々木勇気七段が解説、和田あき女流初段が聞き手。
2人とも20代前半の若手だけど、慣れた感じの進行でスキがない。
途中、次の一手クイズが2回あったけど、2回とも外した(笑) 当てれば抽選で色紙や本などがもらえたのだが……。
で、サプライズとして封じ手が全員の手元で見られることに!
写真もOKという大判振るまい。
これが封じ手の封筒だ! ありがたや。
途中、立会人の東和夫八段、さらには鈴木大介九段、中田功八段も登壇。
鈴木八段といえば、振り飛車御三家の一人。
ちなみに残りの2人は藤井システムでお馴染みの藤井猛九段、そして本日の主役・久保王将である。
鈴木八段はなんとなく会ったことがあるようなイメージがあるが、実物(?)は初めて見た。ハチワンダイバーで本人役で登場したり、ネット番組によく出ているからかなー?
中田功八段は、自分の中では人狼の人というイメージ。「コーヤン」の愛称でも人気だ。
ベテラン2人の掛け合いは最高で笑いを交えつつ解説していく。
ちなみにコーヤンさんは33年ぶりの沖縄だったらしい。出番を終えたあとも要所で控室の検討を教えに壇上に来てくれた。素晴らしきサービス精神でファンになったよ。
で、肝心の 将棋の方は終始渡辺棋王のペース。
タイトルホルダーで一級線の棋士ばかり戦って勝率約8割という数字は伊達ではない。
最短ルートで先手玉を追い詰めていき、最後は詰めろ飛車取りをかけたところで久保王将が形作りの飛車成。
久保王将も投げきれないのか、詰み直前まで指さすがついに投了。渡辺棋王がスイープで王将を奪取し、二冠を獲得する瞬間を現地で見ることができた。
(余談だが、投了直前はホール全体が水を打ったように静かになったが、空腹でお腹がギュルギュル鳴って恥ずかしかった……)
最後に渡辺新王将の挨拶があるかなーと思ったけど、残念ながらそれはなし。
それでも十分に楽しめたので、再びタイトル戦が沖縄に来たらまた見に行きたい。
※将棋好きな方は以下もぜひ!
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