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【ネタバレなし】話題のSF小説「三体」は噂通りの傑作だった

話題になっている中国発のハードSF小説「三体」を読み終わった。

各所で評判になっているとおりの面白さであった。
読む人は選ぶかもしれないけど、知的好奇心がくすぐられることが大好きな人はハマるはず。
初歩的な物理学の知識もあれば、さらに楽しめる。知らなくても大丈夫だけど。


「三体」の概要を簡単に説明すると、中国人作家劉慈欣によって2008年に発表されたSF小説で、中国だけでなく世界中でベストセラーになっているらしい。日本語版は2019年6月発売されたばかり。


作品の大きなテーマはファースト・コンタクトだけど、謎の宇宙プロジェクト、怪現象ゴーストカウントダウン、VRゲーム「三体」など、魅力的な素材が次々に出てきて、1つの真実に収束してく。
キャラクターは、女性エリート科学者「葉文潔」と、ナノテク素材の研究者「汪淼」の2人が主人公格。そのほか、ものぐさな天才数学者、暴力的だが頭も回る警察官など、魅力的な人物が多数出てくる。
完成度の高い世界観、高度な科学考証、ストーリーのワクワク感は、「ジェノサイド」に近いと思う。
ネットに転がるレビューは読後まで読まないほうがよいかもしれない。VRゲーム三体の最初に解かれる秘密まで書いているものもあるし。


なお、「三体」は三部作の第一部とのこと。
続編の翻訳版が出るのが待ち遠しい。

ちなみに、Amazonがドラマ化、中国のビリビリがアニメ化のため動いているらしい。この世界観を映像化できたら本当に素晴らしい。映像で動くVRゲーム「三体」、終盤のタンカーのアレはぜひ観たみたい。

 

三体
三体
posted with amazlet at 19.07.24
劉 慈欣
早川書房
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