1996年アメリカ大陸バス横断旅行記の続きその8です!
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セントルイスまで20時間の長旅
YMCAで朝5:40に起きる。本日は朝からバスでの大移動を予定しているからだ。
7時にYMCAをチェックアウトして歩いてバスディーポへ。快適だったデンバーともお別れだ。
グレイドハウンドバスは時刻通りにやってきた。今回は今までの経験から運転手の真後ろという個人的ベストポジションをゲットした。
本日の目的地はセントルイス。乗車時間はなんと20時間である! 午前中の乗車だが、到着するのは翌朝。つまり夜行便でもある。バスに慣れてきてはいるとはいえ、恐ろしい。
デンバーを出発し、しばらくすると白人のアメリカ人男性が乗ってきて隣りの席に座った。彼はカンザス州出身で、カンザス大学を卒業したばかりとのこと。弁護士になるそうだ。しばらく暇つぶしの相手(?)をさせられたが、途中で若い白人女性が後ろの席に座った瞬間に素早く反応。後ろの席に移動していった。
途中、ミズーリ州のカンザスシティに到着。まだ終着地ではないが、しばらく時間があったので一週間ぶりに実家へと電話する。現在、弟もアメリカ旅行に行っているが、弟から「キーウエストがよかった」という話を実家でしていたらしい。僕も行ってみようかな、となんとなく思う。
グレイハウンドバスは再び出発する。次の目的地はセントルイス。バスの中は暇でしょうがない。人生を何度も振り返ったり、ダビスタの配合を考えたりして過ごしても時間が余る。
そして、朝5時。ミズーリ州セントルイスに到着した。
再びグレイドハウンドバスへ
セントルイスは「地球の歩き方」を見てもそれほど興味がわかず、最初からパスする予定だったので、次のバスを探す(今ならカージナルスの本拠地に行ってみたいが)。幸運なことに6:10初のナッシュビル行きのバスが見つかった。20時間バスに乗って再びバスである。我ながらひどい。ナッシュビルは昼過ぎに着くからまあ、いっかという気分だ。体力的にはまったく問題ない。
結局ナッシュビル(テネシー州)に到着したのは15時だった。しかし、ナッシュビルのバスディーポに着いたはいいが、ナッシュビルの情報はほとんどない。そこで、「アトランタまで行ってしまおうか……」という発想が出た。
というわけで、さらにバスを乗り継ぎ再びグレイドハウンドバスへ。
途中バスの中で子供たちの大合唱が始まり、大騒音に。いままで一番きついバスである。これまで30時間以上バスに乗っていた疲れのせいもあるかもしれないが。
結局、ジョージア州アトランタに着いたのは深夜23時! 宿の予約はしていない。かなり不安だったが、とりあえず電車で空港に行く。電車内には独り言をブツブツいうヤバそうな人もいてちょっと怖い。
空港へは無事に着き、案内所で泊まれるホテルを探す。すると、HJホテルというやや高いが、無料のシャトルバスもあるホテルを確保できたので助かった。
長い長いバスの旅は終わり、やっとベッドに横になることができたのだった。
今回のルート。約37時間のアメリカ大横断となった。
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