将棋YouTuberとお馴染みのアゲアゲさんこと折田翔吾アマがプロ編入試験に挑戦してますね。
プロ入りの条件は5人のプロ棋士と対局して3勝すること。すでに1勝をあげており、可能性は高まっております。
ところで、プロ編入試験の相手となる5人の棋士はどのように決まるのか?
将棋連盟のサイトから引用すると
・棋士との5番勝負(試験官は新四段5名を棋士番号順に選出)
新人棋士5名ということですな。ちなみに2014年4月にできた制度で、過去に今泉健司四段がこの制度を利用してプロになっている。
で、気になるのは過去にもこの制度があった場合、どのタイミングだと厳しい相手の組み合わせになったか、ということ。
(すでに調べている人がいるかもしれないが、それはそれ)
注意点としては、単純に棋士番号順で5人を抜き出すのはダメ。棋士番号が若い2人(3人)は同期でなくてはならない。
例えば、以下の組み合わせは番号順に5人をピックアップしているがあり得ない。
284 高見泰地七段
285 藤森哲也五段
286 斎藤慎太郎七段
287 八代弥七段
288 上村亘五段
理由は、上村五段の昇段時、同時に289石田直裕五段、290渡辺大夢五段も四段になっているからだ。
というわけで、理論上ありえる組み合わせで、強敵のグループを探してみたい。
まずは、2016/10/1~2017/3/31までの組み合わせ。
都成竜馬六段
井出隼平四段
佐々木大地五段
藤井聡太七段
大橋貴洸六段
対局相手に藤井聡太七段! これだけでも恐ろしい。佐々木大地五段もC級2組とはいえ、レーティング上位の超強豪である。残り3人も手強い相手。この5人から3勝は至難だろう。ちなみにプロ編集試験の制度はすでにあった時期でもある。
続いては、2007/4/1~2007/9/30までの組み合わせ。
戸辺誠七段
佐藤天彦九段
豊島将之名人
金井恒太六段
伊藤真吾五段
佐藤天彦九段、豊島将之名人と名人経験者が2人! 残り3人がレーティング的には上位でないことは救いか。ちなみに、伊藤真吾五段はYouTuber・イトシンTVとしてもお馴染み。
次は、2006/10/1~2007/3/30までの組み合わせ。
瀬川晶司六段
糸谷哲郎八段
中村太地七段
戸辺誠七段
佐藤天彦九段
先ほどの一期手前になるため、戸部七段と佐藤天彦九段は今回も参戦。
なんといっても、タイトル経験者が糸谷八段、中村七段、佐藤九段と3人もいる! 誰か1人からは確実に勝利を上げなければ合格できない。瀬川六段も現在のルールが整備される前のプロ編入試験突破者。簡単に勝ちは譲らないだろう。
続いては、だいぶ時代は飛んで、1990/10/1~1991/3/31までの組み合わせ。
畠山成幸八段
丸山忠久九段
郷田真隆九段
佐藤秀司七段
杉本昌隆八段
タイトル経験者の丸山九段と郷田九段の2人が登場! 藤井聡太七段の師匠、杉本昌隆八段も高い壁となる。ちなみに畠山成幸八段は、双子の畠山鎮八段と同時昇級だが、棋士番号の問題でこの期間は畠山成幸八段のみの参戦となる。
続いては、1987/5/13~1987/10/18までの期間の組み合わせ。
神崎健二八段
村山聖九段
櫛田陽一七段
佐藤康光九段
森内俊之九段
タイトル経験者である佐藤康光九段と森内俊之九段が登場! そして、将棋ファンなら誰もが知る天才棋士・村山聖九段の名前も。櫛田陽一七段も若手の頃はとくに強く、NHK杯優勝経験がある。
ちなみにこの5人は三段リーグが復活する直前のグループで、森内俊之九段は三段リーグ復活前の最後の棋士である。
続いては1985/12/18~1986/4/29までの組み合わせ。
阿部隆八段
所司和晴七段
中田宏樹八段
安西勝一七段
羽生善治九段
羽生善治永世七冠の登場。が、羽生九段の前後は超大活躍した、という棋士はいないため意外にも厳しいグループではないかもしれない。ただ、中田宏樹八段はデビュー年に羽生九段と並んで勝率1位を達成しており、簡単な相手ではない。
最後に、1981/1/19~1981/3/4までの組み合わせ。
中村修九段
泉正樹八段
依田有司七段
島朗九段
南芳一九段
中村修九段、島朗九段、南芳一九段と3人のタイトルホルダーの名前が。いわゆる55年組のグループだ。厳しい戦いになることは間違いないだろう。
個人的に厳しい組み合わせだと思ったのは以上である。
最強だと思うのは、瀬川晶司六段、糸谷哲郎八段、中村太地七段、戸辺誠七段、佐藤天彦九段のグループだろうか? 異論反論は認める。
というわけで、それではまた!
動画版もそうぞ
※将棋好きな方は以下もぜひ!
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