1996年アメリカ大陸バス横断旅行記の続きその16です!
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フラッグスタッフで仲間くんらとお別れ
グレイハウンドバスは早朝にフラッグスタッフに到着した。
高地にあるせいか、とても涼しい。
ここで、仲間くんと森内くんとはお別れ。彼らはグランドキャニオンに行くとのこと。
仲間くんはマイアミバイスディーポで出会い、結局1週間ほど行動を共にした。カナダでの留学、成功しているとよいが。
僕はさらにバスを乗り継ぐ。目的地はラスベガスである。荒涼したとした大地に突如、カジノな街が出現した、と思ったらそこはラスベガスではなかった。ラスベガスの小型版みたいな街もあるらしい。
結局ラスベガスに到着したのはフラッグスタッフから8時間後。昼過ぎになっていた。
灼熱のラスベガス
ラスベガスでは巨大なホテル群に圧倒されるとともに、乾燥した灼熱の暑さに面食らってしまった。外を歩くのは1時間が限界だろう。
とりあえずは、ストリップという中心街行きのバスに乗る。バスを降りると本日の宿泊地として目星を付けていたサーカスサーカス。高級ホテルだが、カジノ客を狙っているのか意外と安いのだ。しかし、痛恨の満員。もしかしたら汚らしいバックパッカーの格好なので、こいつは金を持っていないと判断されたのかもしれない。実際金は持っていないが。
次に狙っていたホテルは距離が遠く、ギラギラとした砂漠の暑さが身に応える。
到着したのはベストウェスタン。59ドルと高価だが、部屋はスイートクラス。バス・トイレ、テレビはもちろん、クーラー冷蔵庫、コーヒーメーカーも付いている。間違いなくこの度最高級ホテルだろう。ここ最近は3泊連続でバス泊をしていたので、この程度の贅沢はいいかもしれない。気がついたら眠りについていた。
ラスベガスのカジノへ
翌日。ホテルで起きて混乱する。時計は7時を指している。
感覚的にはものすごい寝た気がする。もしかしたら夜の7時だろうか? 外の明るさではわからない。
朦朧とした頭のまま外へ。運がよいことに、近くにはマクドナルドとセブンイレブンがあった。
マックで飯を食べようとしたらモーニングの時間だという。もしかして30時間以上寝た? と思ったがそんなことはなく、短い時間で超熟睡しただけだった。
ホテルに戻り、ランドリーで洗濯をしたあと街へ行く。本日も猛暑で歩くのがきつい。
目的地は昨日泊まれなかったサーカスサーカス。せっかくラスベガスに来ているのである。カジノには行かねば。
サーカスサーカスの中は巨大なカジノフロアが広がっていた。2階にはサーカス場があり、マクドナルドまである。サーカスの観覧は無料。ロープの上でバク宙をするなどの超絶技巧を堪能する。
それからカジノ場へ。とはいえば、お金は使いたくないので5セントでできるやつをチマチマやる。カジノにとってはありがたくない客だ。
帰りはカジノ街を眺めながら、ゆっくりと歩いていく。しかし、暑さに耐えかねてセブンイレブンへ。アメリカンサイズの超巨大コカ・コーラをかった。5リットルくらい入ってるのだろうか?
両手で抱えるようにコーラを持ちつつ街を歩いていたら、石につまずいて豪快にコーラをこぼしてしまった。太陽が激しく照りつける異国の地で一人、自分は何をやっているんだろうという気分に。それでも室内とかじゃなくてよかったかもしれない。
ラスベガスはよくわからない写真しか残っていなかった……
出発後、ロサンゼルスへ
翌朝。
快適すぎるホテルをチェックアウトしてメインストリートまで歩く。朝から暑い。ローカルのバスは大混雑していて大変だったが、なんとかバスディーポヘ到着した。乗りたいグレイハウンドバスにも間に合ったようだ。
次の目的地はロサンゼルス。これが最後のグレイハウンドバスになるだろう。
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