ヘッドハンターとは?
優秀な人材を会社から引き抜いて、他社に紹介して転職させるという職業。
と、自分の知識はその程度である。
日本でも存在するの? リストラ対象社員をやめさせる罠じゃないの? という疑問もあった。
雫井脩介著「引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険」はそんなヘッドハンターの世界を扱った小説である。WOWOWでドラマ化もされたらしい。
雫井脩介さんの小説は、「犯人に告ぐ」だけ昔読んだことがある。ほかに有名なのは、沢尻エリカの「別に」発言で有名な「クローズド・ノート」、キムタク主演で映画化された「検察側の罪人」あたりだろうか?
引き抜き屋のストーリーは、父親が経営する企業を追い出され、ヘッドハンティング会社にスカウトされた鹿子小穂が、ヘッドハンティング業界で活躍する、というもの。
長編ではあるが、構成的には3編の短編ですらっと読める。
感想としては、知られざるヘッドハンターの世界を垣間見られるのが楽しい。
登場人物もみんな魅力的。ヘッドハンターもスカウトされる側も超エリートだが、ぞれぞれキャラが立っている。
個人的にはライバルで一匹狼のヘッドハンター・ムッシュ矢来が好き。
一方で主人公がやや弱いかな? 続編もあるのでこれから成長していくのかも知れないけど。
というわけで、近いうちに続編も読んでみたい。
引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険 (PHP文芸文庫)
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