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将棋ソフトの話

以下は、将棋初心者及び将棋に詳しくない人に向けた基礎的な内容です。

コアな将棋ファンには当たり前の話なのでスルーしてください。

 
「将棋ソフトがプロ棋士より強くなっている」という話を聞いたことがあるかもしれない。
これは純然たる事実である。

どの時点で超えたかは微妙であるが、2013年あたりでは互角以上、2017年のponanza vs 佐藤天彦名人(当時)の時点では完全に超えていたと言って過言ではないだろう。
現在も将棋ソフトは進化を続けており、プロ棋士ですら将棋ソフトに勝つことはほぼ不可能。それどころか、角落ちでも大半の棋士は勝てないかもしれない。そのくらいのレベルには達しているのだ。

 

2020年現在最強の将棋ソフトはなにか?

将棋ソフトの種類は多く、どのソフトが一番強いということを決めるのは難しい。
それでも一つ上げるとすれば、2020年の「世界コンピュータ将棋オンライン大会」で優勝した「水匠2」だろう。

開発者は弁護士でもあるたややんさん
たややんさんも凄いが、本当に凄いのは水匠2のベースにもなっているやねうら王ライブラリを開発した天才プログラマのやねうらおさんだろう。
実際、トップクラスの将棋ソフトの多くはやねうら王ライブラリを使用している。「やねうら王か、それ以外か」という状態だ。
やねうらおさんはBM98の開発者でもあり、オールドPCファンにもお馴染みだ。

ちなみに水匠2は無料でダウンロードして利用できる。
導入方法は以下のサイトを参考にしてほしい。

migigyoku.com

 

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ソフト指しの問題

将棋ソフトがプロ棋士を超える強さということ聞いて、「それなら将棋ソフトを使えばネット将棋で無双できるじゃん!」と考える人もいるかも知れない。しかし、それは「ソフト指し」と呼ばれる禁止行為。規約違反どころかバレればアカウントは確実にバンになるし、下手すると社会的制裁を食らう可能性もあるくらい悪質な行いだ。絶対にやってはいけない。

しかし、現実にはソフト指しをする輩は絶えず、日々アカウントバンになっている。将棋YouTuberでもソフト指しがバレて謝罪に追い込まれた人もいるくらいだ。

現時点ではプロ棋戦でソフト指しが発覚したことはないが(冤罪事件はあったが)、アマチュア大会などでは今後事件になってもおかしくないだろう。
実際、チェスや囲碁の世界ではソフト指しに手を出してしまった人が現れている。

商業将棋ソフトのアイデンティティ

無料の将棋ソフトがそれほど強いなら、1万円くらいする商業将棋ソフトはもっと強いの? と思うかもしれない。
現時点では、商業ソフトも無料ソフトも将棋の強さという意味では違いはない。

商業ソフトのメリットとしては、導入がかんたんなこと、サポートを受けられること、女流棋士などの音声読み上げがあること、強さの調整ができること、などがあるだろう。また、「次の一手生成」など、独自機能も盛り込まれている。

ただ、商業ソフトが圧倒的優位か、といえばそうでもなく、現実的には無料ソフトでも十分な機能を使うことができる。

ソフトを使って棋力を向上させるには?

将棋ソフトを使って将棋の実力を上げたい、という人もいるだろう。どのような使い方をすればよいだろうか?
将棋ソフトと平手で対局しても、圧倒的な力でねじ伏せられるだけ。ほとんどの人にとってあまり意味がない。また、将棋ソフトは強さを調整することが苦手で、弱い状態から少しずつ強くして自分も成長する、ということは難しい。
(例外的に「ぴよ将棋」は自然な強さを実現できると思う。パソコンならブラウザで、スマホアプリもあるのでおすすめ)

おすすめは、ネット将棋を指したあと、棋譜解析機能を使って悪手を探し出し、ソフトの読み筋を見ることだ。これが本当に勉強になる。
ネット将棋で負けると、「悔しい! もう1回!」となってすぐ指したくなるが、ここで我慢。ソフトによる一人感想戦をするのだ。
理想を言えば、敗着となった手を集めておいて、日をおいてから局面をみて正着がわかるようになればよい。現実的には難しい作業ではあるが。

 

以上、将棋ソフトの話でした。