ランダムアクセスメモリ

沖縄移住、マンガ、Web制作、ゲーム、将棋の話をランダムに。※本サイトには一部アフィリエイトリンクもあります

マンガ版の「麻雀放浪記(原作・阿佐田哲也/絵・嶺岸信明)」が最高に良かった

麻雀放浪記とは成人男性の全員が読んでいるという(多分)、ノワール小説の傑作中の傑作。原作は雀聖にして直木賞作家の阿佐田哲也(色川武大)。
令和生まれのキッズは「哲也~雀聖と呼ばれた男」の元ネタとして知っているかもしれない。

で、そんな麻雀放浪記がマンガ化されている、というので「ピッコマ」で読んでみた。全10巻のうち、9巻分を無料で読めるという太っ腹ぶりだ(1話ごとに待ったり、広告を観る必要はあるが)。
ちなみにKindle Unlimitedでも9巻までは読める。

あまりに素晴らしいので最終の10巻はkindleで買ったが、最後まで完璧で大満足である。

作画は天牌など麻雀マンガでおなじみの嶺岸信明氏。麻雀放浪記の舞台である戦後すぐの混乱期をうまく表現していると思う。主人公の坊や哲をはじめ、ドサ健、出目徳など、キャラクターの造形も素晴らしい。

10巻の表紙にもなってる終盤のワンシーン。ネタバレになるので具体的な内容は避けるが、完璧すぎる。冷静に考えれば(考えなくても)ひどい場面だが、美しい。そして最高の構図。

 

f:id:onsen222:20201019025010j:plain

麻雀放浪記 : 10 (アクションコミックス) Kindle版

 

というわけで、麻雀放浪記ファンはもちろん、今まで読んだことがない人もぜひ読んでみてほしい。

続編の風雲編も連載中とのことで読むのが楽しみだ。


余談だが、西原理恵子の「まあじゃんほうろうき」も名作であるので、読んでない人にはおすすめ。ただし、麻雀放浪記とはまったく違う内容なのでご注意を。