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奨励会三段が江戸時代にタイムスリップ「時空棋士(新井政彦)」

新井政彦「時空棋士」をKindleで買って読んだ。羽田から那覇までのフライト中に読もうと思ったら、到着までにサクッと読み終わってしまった……。

 

ストーリーは、藤井聡太二冠以来の中学生棋士も視野に入れる15歳の奨励会三段・中島遼平が江戸時代後期の江戸にタイムスリップしてしまう、というもの。
江戸時代の生活ぶりが生き生きと描かれるとともに、主人公が将棋で無双するという展開はある意味、異世界転生に近いかもしれない。


将棋の対局シーンはなんと棋譜と局面図付き。麻雀放浪記か。将棋小説では珍しいかも、と思ったけど結構あるのかもしれない。機内で読んでいるときは局面図をサラっとみるだけで読み飛ばしてしまったが、じっくり並べながら読むとさらに楽しめるだろう。

 

クライマックスはのちの天野宗歩(江戸時代の超天才棋士)である留次郎との対局。遼平は、最新の序盤知識を活かして挑む。

 

というわけで、全体的に読みやすく、非常に楽しめた。嫌な人間も出てこないので、気楽に読める。個人的にはステレオタイプな悪人が出るのは好きじゃないので嬉しい。魅力的な悪役ならいいけど。

棋譜についてはオリジナルなんだろうか? ソフトでチェックしてみると悪手も結構ある感じだが、かなりよくできていると思う。

ちなみに、同じ作者で江戸時代の棋士が令和にタイムスリップするという逆バージョンの小説「僕は令和で棋士になる」というのもあるので、そのうち読んでおきたい

 

時空棋士 単行本(ソフトカバー) – 2020/1/23