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野口健の元マネージャーによるノンフィクション「さよなら、野口健」

さよなら、野口健」を読んだ。

本書はアルピニストの野口健さんについて、元マネージャーである小林元喜さんが描いたノンフィクション。
野口健さんについては「落ちこぼれてエベレスト」を読んだことがある。

以下、敬称略。

事前に週刊誌などで、本書を基にした野口健のパワハラ、暴行、粘着LINEなどがセンセーショナルに紹介されていたが、基本的には本書のプロモーションなんだろう。
野口健自身は本書についてスルーするどころか、本書の取材に積極的に協力し、発売前はYouTube上で対談している。ただ、本書の内容は完成するまでチェックしていないとのこと。野口健によって都合の悪い部分は削除されていることはない。懐はかなり深いと思う。

というわけで、どんな内容なのか?

全3章あって、第1章は野口健の生い立ちに加え、著者である小林の話。
第2章は小林が野口健のマネージャーになってから。
第3章が本書の引きともなっているパワハラなどの話。

結論を言えば、告発的な部分は週刊誌に掲載されたような話がマックスで、それ以上に衝撃的なところはほとんどない。小林自身のダメな部分も正直に書かれていて、野口が悪いというよりは、お互いに悪い部分があるという印象。野口健を聖人のように感じていた人にはショッキングかもしれないけど、そうではないほとんどの人にとっては普通のレベルでは? という感じだ。

本書は野口を糾弾する内容ではなく、あくまでも功罪があるというスタンスで、野口の魅力や功績についても十分な量が割かされている。「登山家としては3.5流か?」などの疑問についても納得感のある内容だった。

小林は小説家を目指していた、ということもあり、文章は非常に読みやすい。最後までさらさら読めて面白かった。ぜひ、文筆業は続けてもらいたい。

 

以下は余談。

野口健さんと自分はまったく無関係ではあるが、近い知り合いが野口さんと一緒に仕事をすることが多く、有名人の中では気になる存在ではある。自分は10年ほどアドベンプロダクツ(アドプロ)という大学の仲間が興した会社の事務所に間借りさせてもらっていたが、アドプロは野口健さんの公式サイトを作っていたし、社長のSADA_VAIOことヨシムラは野口健環境学校の運営を担当していた。さらに、アドプロに所属していたとってぃはアドプロをやめて、野口健さんの現マネージャーである。そんな縁でアドプロで野口健さんと直接何度か会ったこともあり、名刺も持っている。著者の小林さんについても、アドプロの忘年会で会ったことがあるかもしれない。

 

さよなら、野口健

さよなら、野口健

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