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【アマプラ】「美術館を手玉にとった男」 - 変人贋作画家マーク・ランディスのノンフィクション

外出自粛な日々の味方・Amazonプライムビデオで推薦されていたノンフィクション映画「美術館を手玉にとった男」を視聴。

 

美術館を手玉にとった男(字幕版)
マーク・ランディス, マシュー・レイニンガー, アーロン・コーワン, ジョン・ギャッパー, サム・カルマン, ジェニファー・グラウスマン, マーク・ベッカー
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主人公のマーク・ランディスは実在する贋作画家。天才的な技術によって名画の精巧な贋作(コピー品)を作り、美術館に「慈善事業」と称して寄贈する。騙された美術館は46にも及ぶらしい。奇妙なのは金銭を一切受け取らないこと。そのため、作品が贋作とバレたあとも罪は問われず逮捕はされていない。一体彼は何者なのか?

マーク・ランディスは精神疾患を抱えており、言動はかなり支離滅裂。そんな彼を根気よく密着取材していったスタッフはすごい。相当な苦労があったはずだが、作中ではうまくまとめてあるのでそれほど気にならない。

作中の人物のセリフにもあるが、視聴していくうちにランディスの行動自体がアートであるとさえ思えてしまう。彼自身は芸術家に憧れるものの、自身の作業は工作(Craft)に過ぎないと言い放つ。ちなみに、原題は「Art and Craft」。そちらのほうが内容に合っていると思うが、多くの人に興味をもってもらうためには「美術館を手玉にとった男」で良かったかもしれない。

物語はランディスの奇妙な行動と日常を中心に進み、最初に彼の贋作に気付き、彼に執着して追いかけるレイニンガーとの邂逅がクライマックス。

というわけで、良質なノンフィクションだった。変に感動的にまとめていないところもいい。
アマプラ会員の人はぜひどうぞ。

 

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