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Snapdragon X Elite、Ryzen AI 300、Lunar Lake、どれを選ぼうか

薄型ノートパソコンを欲しいと思って早1年。
Ryzen 7 7840搭載のPCを買うつもり満々でいたが、モバイルCPUの新しい波は止まらず、買うタイミングが未だ掴めないでいる。今年は本当に難しい。

というのも、QualcommのSnapdragon X EliteがモバイルノートPC界に電撃参戦し、IntelもCore Ultraの第2世代に相当するLunar Lakeで対抗。さらに、RyzenもRyzen AI 300を発表して三つ巴の様相。悩ましい……。


2024年6月26日時点ではSnapdragon X Elite搭載PCしか発売されていないが、まずはそれぞれの特徴をチェックしたい。

 

Snapdragon X Elite

まずはSnapdragon X Elite。
IntelとAMDのほぼ独占だったWindows用プロセッサ業界にスマホでお馴染みのQualcommが参戦。
昨年(2023年)年末に発表されて以来、気になっていたプロセッサだが、ついに搭載PCがリリースされた。
特徴はAppleのM3チップと同等かそれ以上の性能で、ARM系であること。M1チップの登場は省電力・高性能で衝撃的だったが、Windowsでもその衝撃が味わえるかもしれない。

AIの処理を専門に行うNPUも搭載しており、処理能力は最大45TOPS(1秒間に45兆回の処理ができる!)。Microsoftの「Copilot+ PC」という規格を満たし、ローカルでAI処理が可能となる。

懸念点としてはWindowsのx86/x64系ソフトとの互換性がどれくらいあるかということだが、エミュレータは相当優秀でかなり高速に動くっぽい。

ARMネイティブなソフトとしては、OfficeソフトやChrome、DaVinci Resolveなどはがリリースされている。

Snapdragon X Elite搭載のSurface Laptop。13.8インチ、16GB、512GBモデルで27万6,980円(楽天市場価格)。

Ryzen AI 300

「Ryzen AI 300」はStrix Pointのコードネームで知られていたプロセッサ。年末くらいの登場だと思っていたが、なんと7月に製品が出るという。Ryzen 7040シリーズ、Ryzen 8040シリーズに続く第三弾ということで、「Ryzen AI 300」という名前になったようだ。Ryzenいわく、Snapdragon X Eliteを超える性能とのこと。
シリーズ最上位であるAMD Ryzen AI 9 HX 370のベンチマーク情報も徐々に出ているが、能力は高そう。とくにGPUはGeForce GTX 1650を超えて、GeForce GTX 3050に迫る。ビデオ編集も快適にできそう。

NPUも50TOPS以上ということで、マイクロソフトの「Copilot+ PC」の条件を満たしている。が、実際に利用できるのは今後のアップデートを待つ必要がある。

 

Lunar Lake

「Lunar Lake」は3つのプロセッサの中ではもっとも遅く、2024年第三四半期に登場する予定……という話だったが、9月にリリースされるらしい。マジか。
比較的評判の良いCore Ultraの第2弾だが、アーキテクチャは大幅に変わり、性能はアップしつつ圧倒的に低消費電力となったことが謳い文句。ビデオ編集やゲームに影響するGPU性能も1.5倍になるとのこと。

最近PC系ニュースサイトでも取り上げられることが多く、IntelがSnapdragon X EliteとRyzen AI 300を意識していることが伺える。
日本のメーカーも搭載しそうなことがメリット。

 

 

まとめ

というわけで簡単にまとめてみたが、いずれも低消費電力で高性能、ビデオ編集や3Dゲームも快適に楽しめ、AI専用チップも積んでいる点では共通している。ベンチマーク結果は、それぞれ都合よく発表している面もあるため、評価が定まるのはまだ先になるかもしれない。ちなみにAI性能については、現時点では必要かどうかと言われれば、それほど重要じゃないかもしれない。ChatGPTなどサーバー側で動くアプリで十分な気もするし、ローカルで動くキラーソフトでも出ない限り不要な感じもする。

個人的には13~14インチサイズで1kg以下の超軽量マシンが出てほしい。