九龍ジェネリックロマンスを2巻まで読んだ。作者は「恋は雨上がりのように」の眉月じゅん。
舞台はかつて香港に存在した九龍城砦。が、九龍城砦そのものではなくて違う世界線。主人公をはじめ、住人は日本人とアジア圏の人が中心で日本語をしゃべる(実は中国語なのかもしれないが)。また、「ジェネリック地球」という謎の多い物体を空中に建設中で、この部分はちょっとSF的だ。
基本的なストーリーは、主人公鯨井の日常と、同僚である工藤を気になる日々。が、話は単純ではなく、主人公の過去や工藤との関係などミステリー要素も多く、2巻終了時点では解明されていなく、興味深い。
で、何よりも素晴らしいのが九龍の雰囲気。九龍の雑多感がたまらなく、九龍の中に住んでみたいと思わせてしまう。ちなみに「恋は雨上がりのように」では、「夏」という雰囲気を作るのが素晴らしかった。作者の力量はすごい。
というわけで、今後の展開も楽しみにしたい。
公式サイトで1話をためし読みできるよ!