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【Netflix】史実通りの結末にどう突き進むのか?「AWAKE」

Netflixで「AWAKE」を観た。プロ棋士とソフトが対局する将棋電王戦をモデルにし、ソフト開発者側が主人公となっている物語である。

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……というわけで、以前から気になっていたAWAKEが配信されていたから早速観てみたよ。去年公開されたばかりなのに早い!

AWAKEは実話をベースにしたドラマ。奨励会で夢破れ、大学で将棋ソフト開発者となった主人公・清田英一(吉沢亮)が、プロ棋士の夢を叶え、一流棋士への道を突き進む同い年の浅川陸(若葉竜也)が、電王戦で対決する。

清田英一のモデルは巨瀬亮一さん、浅川陸のモデルは阿久津主税八段。
当時の電王トーナメントから電王戦FINALまでの流れはほとんど追っていたので、当時の雰囲気は覚えており、映画でもかなり再現されていた。結末を知っている人間からすると、賛否両論を巻き起こした「あの結果をどう描くのか?」というのが一番気になるところだったが、きちんと伏線を張っていて、比較的自然に観ることができた。

史実をベースにしているものの、細かい部分はだいぶ違う。詳しい人は心のなかでツッコミを入れながら観ることになるが、当時の将棋ソフトと将棋会を知らない人には分かりやすいのかな、とも思う。

清田英一役の吉沢亮の演技は結構すごい。将棋会にいそうな挙動不審な感じがヤバく、まったくイケメンには見えない。

阿久津主税八段をモデルにした浅川陸は、新人王を獲得し(朝日杯は取ってる)、タイトル戦にも挑戦する(挑戦経験なし)など、史実とはだいぶ異なっている。余談だけど、阿久津八段とはアドプロ(当時の事務所)で鍋パーティしたことがあるよ。メディアに出ている感じと変わらずめっちゃいい人です。

あとは、大学同好会のごちゃっとした部屋の感じとか、キャラの立ってる先輩、将棋部(?)の面々らが憎めないキャラクターで非常に良かった。

個人的には楽しめたけど、将棋会にまったく興味がない人が観てどう思うかは微妙かもしれない。

 

awake-film.com