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【Netflix】カイジっぽい雰囲気だが、頭脳戦ではない韓国ドラマ「イカゲーム」【後半ネタバレあり】

Netflixで韓国ドラマ「イカゲーム」を視聴。カイジっぽい雰囲気だが、内容はぜんぜん違った。

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主人公のソン・ギフン(46歳)は、年老いた母にたかり、ギャンブルで身を滅ぼすダメ人間。そんなギフンが地下鉄で出会った謎の男に誘われて、超高額な賞金を争うゲームに参加することになる。が、それは敗者には死が待つ、恐怖のデスゲームだった……。

というわけで、設定からカイジとかライアーゲーム的な話で、大逆転ありの頭脳戦になるのかな? と思ったらそうでもなかった。ゲームが進むにつれて人数が絞られていくのはよくあるパターンだが、採用されるゲームは子供の遊びで戦略的なところはほとんどない。
が、つまらないかといえば、そうでもなく、なんやかんや一気見してしまったので、先が気になる話ではある。

主人公のソン・ギフンは、日本で言えば大泉洋みたいな感じ。ライバルでソウル大のエリート・サンウは、ハゲタカのときの大森南朋っぽいといえば、褒め過ぎか。そのほかの主要キャラクター陣(入れ墨のギャング、中年のアバズレ、謎の老人、脱北者の女、出稼ぎのパキスタン人)も個性が立っている。

グロシーンも結構あるので、苦手な人は注意。


以下はネタバレ感想(イカだけに)









ゲームは全部で6戦。だるまさんが転んだ、飴細工の切り抜き、チーム戦の綱引き、ペア戦のビー玉遊び、高所ガラス渡り、そしてイカゲーム。

だるまさんが転んだは、基本ルールはそのまま。動くと画像認識(?)で判定され、容赦なく射殺される。他人の後ろに隠れるというもの以外、攻略法的なものもなし。

飴細工の切り抜きは、一部参加者には「砂糖を使う」という情報が漏れている状況。サンウは飴細工を予想するが、主人公には教えず窮地に。主人公はアメを舐めるという裏街道で乗り切る。

チーム戦の綱引き。10人チームで勝負する。こちらも一部情報が漏れており、全員男チームに比べ、主人公チームは女老人が多い絶望的な状況。しかし、老人のアドバイスとサンウの機転で勝利。全4戦だが、無関係の2戦は省略されていた。夫婦がいたチーム、弱そうだがよく勝てたな……。

ビー玉遊びは、ペア戦。ここから情報漏れなし。ペア協力戦ではなく、ペア同士で戦うことになるが、それを予想していたものはなし。普通に考えたら予想できそうじゃない? サンウは卑怯な裏切りでパキスタン人に勝利。主人公は老人に勝利を譲られる。

高所ガラス渡り。ゲームが発表されたときは、カイジの綱渡りのパクリ? と思ったが、ガラスと強化ガラスの2つを選んでいくゲームだった。完全な運ゲーで、順番が最初の方の人は確率的にほぼクリアできないという仕様。ドラマとしては良いかもしれないが、ゲームとして欠陥がありすぎない? いかんでしょ。イカだけに。

最後は、イカゲーム。結局殴り合いという戦略もクソもない結末に。最後がこれか。というか、頭脳戦になるかも、いうのはこちらの勝手な予想なので、まあいっか。イカだけに。

そして、最後の最後、主催者の正体が参加者の老人ということが明かされる。老人、リスク負いすぎでしょ……。負けても良かったかもしれないが。
主人公の最後の決断も謎。イカゲーム2がある伏線?

それから、ゲームとは別に兄を探す警察官の潜入もひとつのストーリーになっている。こちらもスリリングで面白いが、最後は失敗(?)して撃たれて海に落とされる。が、実は生きていたっぽい可能性のある終わりだったので、こちらもイカゲーム2で回収されそうな予感。

というわけで、繰り返しにはなるが、一気見してしまったので興味深い展開ではある。ただ、謎のゲームにチャレンジするんだったら、「なるほどー」とか、「主人公すげえ!」みたいな展開もほしかった。それなら、カイジとかライアーゲームを観ればいイカな。イカだけに。

イカゲームの最終的な評価としては思った内容じゃなかったけど、及第点以上の良作、という感じ。

以上です!