棋王戦の予選、佐々木大地四段 vs 行方尚史八段戦で、鬼手が飛び出たのでご紹介。
相掛かりの中盤、後手の行方八段が桂馬を取ったところ。
ここで佐々木四段から鬼手が飛び出す。ソフトの検討でも第一候補に出る手だ。
ぜひ、考えてみてほしい。
正解は、4四桂打!
タダのところに桂馬を捨てる鬼手。同歩は3四角があるので、後手は同飛。
そこで、5六桂打が継続手。5四飛、6四桂、同歩、5五銀。
これで飛車の捕獲が完了。
後手は飛車打ちに弱い格好で、形成は大きく先手に傾いた。
いやー、素晴らしい一手でした。