1996年アメリカ大陸バス横断旅行記の続きその9です!
第1回はこちら
1週間前までアトランタオリンピックが行われていた
アトランタのHJホテルで目が覚める。この2日間はほとんどバスの中で過ごしたこともあり、驚くほどぐっすりと眠れた。
さて、アトランタである。
1996年はアトランタオリンピックが開かれた年。実は1週間前までここアトランタでオリンピックが開催されており、アメリカに来た時点ではまだオリンピックの真っ最中だったのだ。はやめにアトランタまで行ってオリンピックを観戦するかどうか少しだけ迷ったが、恐らく混雑しているだろうと予想して、時期を外したのである。
というわけで、オリンピックが終わったばかりのアトランタの街へ。
空港まで無料のシャトルバスで行き、そこからは電車(MARTA)でダウンタウンの中心であるファイブ・ポインツまで行く。街並みにはそれほどオリンピックの余韻は感じられない。パラリンピックは翌週からである。
最初に訪れたのは「地球の歩き方」に載っていた「アンダーグラウンド」。略すとアングラだが、別に怪しい場所ではなく、地下に小さな店がたくさんあるところだ。
途中、人が集まっているところがあって見に行くと黒人が手品をやっていた。カードマジックだったが、タネがまったくわからない。人生で本格的なマジックを生で見たのははじめてかもしれない。思わず1ドルあげてしまった。
コカコーラの聖地へ
次は、ワールド・オブ・コカコーラへ。
アトランタはコカコーラの発祥の地であり、ワールド・オブ・コカコーラという博物館には世界中から人々が訪れる。僕が到着したときにはすでに行列だったが、ここは見ておきたいと思い並ぶ。中はコカコーラの歴史が中心だが、日本関係の話もかなりある。最後のフロアーではコカコーラを無料で飲めるが、地面がベトベトだった。
そして、この旅はじめてのお土産であるコカコーラTシャツも買う。
ワールド・オブ・コカコーラの外にある噴水。
ワールド・オブ・コカコーラ内部。コーラーが作られていく様子も見られる。
帰りは再びMARTAで空港まで戻ってシャトルバス。夕食はホテル近くの謎のファーストフードで。店員さんの手間が恐ろしく悪かったが、料理は美味しかった。
ジャクソンビル行きのバスへ
翌日は9時頃起きる。
2泊したHJホテルをチェックアウトし、シャトルバスで空港、空港からMARTAでバスディーポへ行く。
グレイドハウンドバスの出発までは時間があった。荷物をロッカーに預けて観光しようと思ったけど、ロッカーが一杯で使えなかった。
というわけで重いザックを背負いつつ、最後の観光。ピザ屋でピザを食べたが、コーヒーを盛大にこぼすなどの災難を受けてしまった。
再びバスディーポへ戻り、フロリダ州のジャクソンビル行きのバスに乗る。本当はマイアミまで行きたかったが、直通の便がなかったのだ。
バスの隣座っていたのは服が全身緑、頭も緑という緑好きの怪しい黒人。しかし、話をしてみるとそれほどヤバい人でもなく、「子供会いに行くんだ」とのこと。子供は緑の父親をどう思っているのだろうか?
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