Netflixで「ザ・ホワイトタイガー」を視聴。事前知識はほとんどなく、レコメンドされたから観たら傑作だった。インド・アメリカの合作だが、インド映画のお約束であるダンスシーンはない。
舞台はインド。主人公のバルラムは低カーストで大家族で暮らしており、超貧困で未来の見えない生活をしている。そんな生活を抜け出すために選んだ道が、大富豪に仕える運転手だった。
描いているのはカースト制度が事実上残るインドの闇。日本とは比較にならない格差社会。バルラムの主人となる富豪側の人間はステレオタイプな悪人というわけでもなく、アメリカ留学もし、バルラムとも友だちのように扱うようなシーンもあるが、自分が追い込まれたら結局は立場の違いを利用してしまう。ここらへんがリアル。表面上はおとなしく従うバルラムだが、怒りのマグマは溜まっていく。それがいつ爆発するのか? というのも見どころだ。
ストーリーのテンポは抜群に良く、インドの街並みは雑多で汚いけど、魅力的。
というわけで、Netflixに加入しているならおすすめ!
The White Tiger | Netflix Official Site