Netflixで「スタートアップ」をシーズン2まで観た。同名の韓国ドラマもあるが、こちらはアメリカ版。シーズン1は2016年、シーズン2は2017年に放映されたらしい。シーズン3は現時点で未見。Amazonプライムビデオにもあるみたい。
主人公は3人。キューバ出身でスタンフォード大学卒の才女イジー・モラレス、投資家を目指すユダヤ系のニック、ハイチ系ギャングのロナルド・デイシー。ヒスパニック系、白人、黒人の組み合わせ。この3人が意外な形で出会い、イジーが開発した仮想通貨「ジェンコイン」で起業するというもの。いわゆるスタートアップだ。
舞台はフロリダ州マイアミ。高層ビルとビーチが共存する美しい街だが、金融犯罪とギャングもはびこる危険な場所である(現時点で、現実もそうなのかは知らないが)。
ライバル陣営としてアジア系の投資家アレックス・ベル、そのパートナーでロシア系マフィアが親族にいるベラ・チェルニー。敵なの?味方なの? 的な役割としてアウトローなFBI捜査官フィル・ラスクなど、癖がありすぎるキャラクターも登場する。
設定だけ見るとサクセスストーリーっぽいが、まったくそんなことはない。主人公たちは深刻なトラブルと逆境の連発で、窮地に追い込まれまれていく。過剰な暴力&セックス描写も多いので、それらが苦手ならおすすめしないが、スリリングな展開でどんどん引き込まれるので、非常に面白い。IT系の高度なせめぎ合いもあり、テレビ的なGUIツールではなく、コンソール中心なのはリアル感がある。
気になる点はいくつかある。
「仮想通貨で世界を変えること」が最初の目的なので、「あれ? ビットコインがない世界線?」と思ったが普通に存在している。ビットコインと何が違うのかはよくわからない。その後登場するダークネットの代替となる匿名ネットワークアラックネットもそう。
それから殺人が起こりまくるが、誰も逮捕はされない。マイアミってそこまで危険なんだろうか? ちょっとだけどステレオタイプな日本人も出てくるよ。21世紀のドラマでそれ? って感じ。
もうひとつ、ソニー・ピクチャーズ製だからかわからないが、登場人物が持っているスマがみんなXperia。いや、SONY信者でXperiaファンの自分は嬉しいが、iPhoneや他のAndroidはまったく出てこない。名前としてはアップルやサムスンなども出てくるけど。
まあ、気になる点もドラマの面白さを阻害するのではないので、それほど気にする必要はないけど。
というわけで、クライム・サスペンスやIT系ドラマが好きならばおすすめ!