Kindleでデジタルリセットを読了。作者は秋津朗さん。これがデビュー作ということだが、1960年生まれらしい! 還暦を超えてデビュー? これはすごい。
見た目にも知能にも社会適正にも優れるが、周囲への不満が6回になると人生をリセットする男。そのリセットの方法は、名前や経歴、顔を変えるだけでなく、濃厚な関係者をすべて殺害し、痕跡を完全に消すという恐ろしいものだった。
一方、一時はいい雰囲気だった同僚が失踪した由香と、姉が行方不明となったフリーエンジニアの譲治が真相を追う。
読者にミスリーディングさせるどんでん返しがありそうな雰囲気だったが、そうもない。意外な伏線回収とかもない。それでも続きが気になる展開で飽きさせない。最後のオチは唐突な感じもするけど、まあいいのかな。
個人的には楽しめたので、次の作品も楽しみ。