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中学時代の先生の怖い話

中学生の頃、卒業が近づいたころの話。

最後のクラス会で、当時40歳前後だった担任の先生(男)がギターを持って現れた。
フォーク世代の人だけに、弾き語りでもするのかなーと思っていたら、唐突に自身が実際体験した心霊現象のことを話しはじめたのである(笑)

先生の話はムチャクチャ怖いというわけでもなく、かといってすごく面白いというわけではないが、伝聞ではなく、先生が実際に体験したということで、強く印象に残っている。

そこで、細かい部分は間違っているかもしれないが、記憶を頼りに先生の話をここに残しておきたい。
(念のため、同じような怖い話がないかググってみたが、見つからなかった)それほど怖くはないが、怖い話が苦手な人はここでバックしよう!

先生が大学生のとき。
仲の良いやつが2人いて、1人は男、1人は女でね。いつも3人で行動してたんだ。
あるとき、大学のテストの日。男の友達と大学へ行く途中に偶然会って、学校まで一緒に行ったんだ。
そのとき、「なんか顔色が悪いな」とちょっと思ったけど、それほどは心配しなかった。
男友達とはテストを受ける教室が違ったので、昼に学食で一緒に食おうぜ、って約束をして、そのときは別れたんだ。

そして、昼。
もう一人の仲良い女友達とは学食で会えだけと、男友達は来ない。仕方がないので、先に食べておくことにした。
結局、その日は最後まで男友達と会うことはなかった。

次の日。
男友達が踏切で電車に跳ねられて即死したことを知った。
亡くなったのは昨日の朝という。

え? 昨日は確かに学校まで一緒に行ったはずなのに。しかし、その時間にはすでに亡くなっていたという。
そしてもう1つ。死体はバラバラになってしまったが、骨が1本だけ見つからなかったということも聞いた。

それから葬儀などが終わって少しした頃。

夜、寝ていると気配があり、横を見ると枕元に亡くなった友達が立ってい!

不思議と怖さはまったくなかった。しかし、話しかけることができない。相手も何もしゃべらない。そして、消えてしまう。
女友達にそのことを話すと、「自分のところにも来た」という。そしてやっぱり「怖くはなかった」と。

次の日も男は枕元に現れた。その次の日も。
そんなことが一週間ほど続いたある日、男の幽霊がスっと指を指した。
その方向に何かあるというのか? 調べてみると踏切事故のあった場所だった。

急いで踏切に行ってみると、見つからなかったはずの骨が見つかった。どうやら野良犬が持って行って、再び元に戻したらしい。

それからは友人が枕元に立つということはピタっと消えてしまった。成仏したのだろうか。

ちなみに先生と女友達がその後付き合ったかどうかは秘密だぞ(笑)

 

 

以上が先生の話である。
中学生の自分には、仲が良い人の幽霊は怖くないのか~というのが印象的だったけど、枕元に立たれたらやっぱり怖いかも。