1996年アメリカ大陸バス横断旅行記の続きその7です！
第1回はこちら
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デンバーへ到着してYMCAにチェックイン
グレイハウンドバスは朝7時半頃、コロラド州のデンバーに到着した。
デンバーは標高1マイル（約1600m）の高地である都市である。真夏だけど涼しい。
新しい街に到着したら、まずは宿を確保しないと安心できない。というわけで、YMCAまでの道のりを調べ、歩いて向かう。
ちなみにYMCAとはYoung Men's Christian Associationの略で、キリスト教青年会のこと。キリスト教関係ではあるが、宗教関係なくリーズナブルに宿泊できる宿を提供している。ユースホステル同様、青年ではなくてもOKだ。
YMCAに無事到着し、フロントで宿泊したい旨を伝えると「チェックインは11時からだ」と言われる。当然ながら早すぎた。むしろ11時からチェックインできるのはすごい。
仕方がないので時間をつぶすために、観光案内所へ。ここのおばさんはとても親切で、色々教えてくれた。
それでも時間は余ったので、サクラ・スクウェアという場所に。名前の通り日本が関係あるところ。こちらも閉まっていたが、ベンチで休憩しつつ絵葉書などを書く。
それから無料バスに乗ってYMCAまで戻る。今度は無事にチェックインすることができた。バス・トイレ付きで32ドル。料金的には一番高いが、長時間バスの疲れも取りたいし2泊することにした。
少し昼寝をしたあとは再び街へ。
再びサクラ・スクウェアへ寄りつつ、日本の本が売っているという本屋へも寄る。しかし、目ぼしい本はない。
とぼとぼと歩いていると、知らない白人男性がいきなり話しかけてきた。
「このチケットをやるよ！」
見ると大リーグのチケット。使えるのかは謎だが、いちおうお礼を言っておいた。それにしても、僕は知らない人からいきなり物をもらう習性がある。物をあげたくなるオーラでも出しているのだろうか？ それともアメリカ人が旅人に物をあげたがりなのだろうか？
デンバーの街並み。市内バスは無料だった。
そのあとは、16thストリートモールへ。デンバー観光の中心地とのこと。
大きなスーパーマーケットがあるので寄ってみる。海外のスーパーマーケットはワクワクするものだ。
夕飯はマクドナルドへ寄って、チーズバーガー2個セットを買い、YMCAに戻った。そして、この旅2回目の洗濯もする。
明日はどうするか？ ゆっくり休もうか。
洗濯風景。タイマーの自撮りである。
宿から見たデンバー
ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドへ
翌日。
いままでの旅はほとんど相部屋だったが、今回は一人部屋なので快適度が違う。
朝食はフードモールにいって、野菜がたっぷりパンに挟んでいるやつを買って食べる。
まずはコロラド・ロッキーズの本拠地であるクアーズ・フィールドへ。この日、残念ながら試合はなかったが見ておきたかった球場の１つだ。
この年（1996年）のロッキーズは恐ろしい強力打線を組んでおり、標高が高く、打球が飛びやすいクアーズ・フィールドで猛威を奮っていた。
ヤング .324 8本 74打点 53盗塁
ワイス .282 8本 48打点 10盗塁
バークス .344 40本 128打点 32盗塁
ガララーガ .304 47本 150打点 18盗塁
ビシェット .313 31本 141打点 31盗塁
カスティーヤ.304 40本 113打点 7盗塁
Lウォーカー .276 18本 53打点 18盗塁
リード .284 8本 37打点 2盗塁
1番バッターは53盗塁、40本以上のホームラン打者が3人、トリプルスリーが2人！ というおかしな打線である。Lウォーカーが翌年の成績（.366 49本 130打点 33盗塁）だったら、さらにすごいことになっていただろう。
そんな超強力ロッキーズ打線相手に、野茂英雄が翌月（1996/9/17）、ここクアーズ・フィールドでノーヒットノーランをやるとは夢にも思っていなかった。
クアーズ・フィールド
その後は16thストリートモールに行き、ストリートライブを鑑賞なるなどして、街ブラで過ごす。途中、「Diana DeGette」の看板を持つ集団が。あとで知ったけど、アメリカの女性政治家の集会らしい。ちなみに DeGetteは日本の立川生まれ。日系人とかではないけど。このときは下院選挙で当選。以降、連続で当選を果たしていて、現在も下院議員である。
当時はなんの集会か全然わからなかった
本日は今までになくゆっくり過ごした。
明日はグレイハウンドバスでの大移動をしたい、と思っていたが想像以上の大移動となるのであった……。
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