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変人にして天才チェスプレイヤー・フィッシャーを冷戦下の世界とともに描く「完全なるチェックメイト」(アマプラ)

Amazonプライムビデオで「完全なるチェックメイト(2014年アメリカ)」がおすすめ映画として紹介されていたので観てみたよ。予備知識ゼロだったけど、面白かった!

完全なるチェックメイト(字幕版)

自分がボビー・フィッシャーについて知っていたことは、超天才だけど超変人、長らく行方不明だったけど実は日本に住んでいた、という程度。あとは、AbemaTVトーナメントでも採用されている持ち時間が増えるフィッシャー考案のフィッシャールールとか。

映画内のフィッシャーは予想を超える変人で、とにかくワガママ。トビー・マグワイア演じるフィッシャーのワガママに我慢できるか、ムカつきすぎるかで映画を楽しめるかどうかが決まってくるだろう。

脇を固めるプロモーターと神父のキャラは素晴らしい。社会不適合者であるフィッシャーの弱点を補うのがこの2人。とくに神父はチェスプレイヤーでもあり、フィッシャーのチェスに傾倒している。フィッシャーと符号でチェスをするシーンが良い(将棋で言えば目隠し将棋)。チェスプレイヤー同士でしかできない会話と言えるだろう。

世界チャンピオンであるボリス・スパスキーも味わい深いキャラクター。作中ではフィッシャーだけでなく、スパスキーの狂気も描いている。究極の高みに達した人間は精神に異常を来すのだろうか?

そして、70年代冷戦下のアメリカの雰囲気が描かれていることも大きな特徴。ソ連の強豪チェスプレイヤー相手に勝ち進むフィッシャーは英雄として祭り上げられ、庶民は熱狂する。フィッシャーvsスパンキーは米ソの代理戦争となり、アイスランドでの頂上決戦と繋がっていく。

というわけで、チェスのことがまったくわからなくても楽しめるのでおすすめ。プライム会員はぜひどうぞ。

 

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