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【Netflix】麻薬王パブロ・エスコバルの軌跡を壮大に描く「ナルコス」

Netflixで「ナルコス」のシーズン1と2を観た。

www.netflix.com

 

コロンビアの悪名高き麻薬王パブロ・エスコバルとメデジン・カルテルを描いた作品で、事実を基にしたフィクションということだが、基本的に実在の人物が実名で登場し、当時のニュース映像もひんぱんに挿入されるのでリアリティは高い。

パブロ・エスコバルといえば、麻薬取締官の潜入捜査を描く「侵入者」とトム・クルーズ主演の運び屋「バリー・シール」を観たばかり。いずれもエスコバルが重要な人物として登場する作品だ。バリー・シールはナルコスにも出てくるよ。

 

いやー、すごい作品だった。


海外ドラマすごい。というか、Netflixがすごいのか。大金をかけた映画並みのクオリティで約50分×10話×2シーズン、飽きさせることがない。
パブロ・エスコバルという稀代のダークヒーローも多角的に見せてくれる。麻薬王のエスコバル、残虐で暴力的なエスコバル、民衆に慕われたく大統領になりたいエスコバル、そして愛妻家のエスコバル。

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エスコバルや部下の悪行を見るたびに、はやく天誅を食らわなかいかなと思いつつも、エスコバル側の視点でも観てしまう。シーズン2の最終話、エスコバル包囲網の中、一人でアイスクリームを食べながら散歩するシーンは最高だった。

対エスコバル陣営であるコロンビア政府と、アメリカのコロンビア赴任組もよかった。とくに、DFA(麻薬取締局)捜査であるマーフィーとペーニャのコンビも良い。白人のマーフィーとヒスパニック系のペーニャの2人はエスコバル捕獲に燃えるもの、絶対的な正義というわけではなく、明らかな違法にも目をつぶったりする。この2人が実在の人物というのもすごい。エスコバルに翻弄される大統領役の人もよかった。

そして、コロンビア、とくにメデジンだがアジア的な雑多感というか、立体的な町並みが魅力的だった。出てくるバーや食堂もオシャレ。いや、オシャレではないが、ゴチャゴチャ感がたまらない。当時は銃撃戦も珍しくなく間違っても住みたくはないが、散歩したくなる街並みである。まあ、ストリートビューでもいいけど。

ちなみにシーズン2でエスコバルの件は決着が付くが、これで終わりではなくカリ・カルテルとの戦いを描くシーズン3、さらにはメキシコ編もある。さすがにシーズン1、2ほどの期待はしていないが続きも観たい。

 

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