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【Netflix】人気小説(マンガ)の映画化だが……前半は◎、後半は×、阿部寛の眼力は◎「エヴェレスト 神々の山嶺」

Netflixで「エヴェレスト 神々の山嶺」を視聴。原作は小説、マンガ版ともに読んだことあり。とくに故・谷口ジロー氏のマンガ版は100回くらい読んだ大好きな作品だ。

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山岳カメラマン深町誠(岡田准一)は、カトマンズの店で古いカメラを目撃する。それがジョージ・マロリーの遺品と確信した深町だったが、カメラは持ち主の手へ。その後、カトマンズの街中で、伝説のクライマー羽生丈二(阿部寛)に出会うが、羽生は無言で立ち去る。羽生はエベレスト冬季南西壁無酸素単独登頂という前人未到の偉業に挑もうとしていたのだ……。というのがあらすじ。

序盤は原作に近い展開で、カトマンズの街中の雰囲気が出ており、非常にいい感じ。カメラが盗まれる事件などは端折られているが、2時間に収めるには仕方がない部分もあるだろう。
阿部寛演じる羽生丈二の造形はマンガ版にそっくり。冷静に考えるとまったく似ていないが、かなり寄せてきている。眼力がほんとヤバい。
一方、岡田准一も好演しているが、原作の深町っぽくはない。むしろ、長谷常雄役の佐々木蔵之介と配役が逆だったら近かったかもしれない。まあ、映画版では長谷常雄は活躍しないので、現実的にはありえないが。
登山シーンは基本CGだと思うが、そこそこがんばってるほうではないだろうか? リアルな登山シーンを期待する人は、同じNetflixの「ニルマル・プルジャ: 不可能を可能にした登山家」を観てほしい。

原作リスペクトな前半に比べて、終盤はだいぶ違った展開となる。ネタバレになるが詳細は省くが、ここがイマイチ。ちょっとでも興味を持った人は、ぜひ、原作(マンガ版)を読んでほしい! ほんとに素晴らしいので。