Netflixで「ゼニガタ」を視聴。予備知識はなし。主演は大谷亮平。
北陸の寂れた港町で居酒屋を経営しつつ、闇金業を営む銭形兄弟。兄の富男（大谷亮平）が商売を管理し、弟の静香（小林且弥）は並外れた暴力で債務者を追い詰める。リング上で相手を殺してしまった元ボクサーの八雲（田中俊介）、浪費から借金漬けになり、昼は工場勤務、夜はキャバクラで働く珠（佐津川愛美）、珠と同級生で半グレの樺山（玉城裕規）、出所したばかり凶悪ヤクザ（渋川清彦）を中心に物語は動いていく。
自分が映画を見るときに重視するのは全体の雰囲気というか空気感だが、「ゼニガタ」の空気感は好き。北陸の中都市の雰囲気が非常によく出ている。そこで暮らす闇金にかかわる人たちのダメっぷりもいい。
ストーリーは地元から逃れられない女と男が堕ちていき、一発逆転を狙うというものだが、そこそこ緊張感があってよい。ヤクザ役の渋川清彦は存在感が素晴らしい。
なお、安達祐実も債権者役として出演しているが、本筋とはそれほど関係ない。
総合的には自分的には好きな作品だけど、万人に勧められるかというそうでもないかも。ノワール物が好きならおすすめ。
