前回はロリポップ! のことを書いたが、今回はライバル(?)でもあるさくらインターネット の話をしたい。
自宅Webサーバの救世主・さくらの専用サーバ
昔(2000年頃)の個人運営Webサービスって結構ハードコアで、自宅にサーバを立ててそこで公開する、というケースが多かった気がする。印象だけど。
少なくとも自分はそうで、古いパソコンにGUIなしのLinuxを入れてサーバ化しておき、Dynamic DNSを使って自宅のIPアドレスが変わっても外部からアクセスできるようにしていた。今でもやっている人がいるかもだけど。
……が、自宅サーバには問題が多い。自宅の回線が切れたり、パソコンが落ちるとそれだけでサービスが停止してしまう。これは不安定すぎる。適当なWebサービスならそれでもよいかもだけど。
そこで登場するのがさくらインターネットの専用サーバである。
専用サーバとは、データセンターにあるパソコンを1台購入して運用するもの。初期投資に10万円くらいかかるし、一番安いプランでも共用10Mbpsの回線(当時の話)で月額1万円くらい必要になる。
しかし、自宅サーバと比べ、停電などで停止する心配はないし、遠隔操作で自由にサーバを操作できるのは楽しかった。今なら仮想の専用サーバーが使えるVPSで十分だけど。VPS最高!
全盛期には専用サーバーを同時に4台借りて運用していた。これだけで月4万である。個人としてはすごい。
一方で、専用サーバーには価格以外の問題点もいくつかある。具体的には、セキュリティなどの対応は自分でしっかりする必要があること(VPSもそうだけど)、何らかの原因でサーバがフリーズしてしまったら、データセンターに電話をかけて手動でリブートしてもらう必要があることなどだ(現在はコントロールパネルからリブートできるようだ)。
その後、自分の運用していたWebサービスは下火になって、最終的には専用サーバーはすべて解約してしまったが、現在でもレンタルサーバスタンダードを2つ、VPSを3つ契約している(VPS1つは解約予定)。今後もさくらインターネットにはお世話になることだろう。
余談だが、以前自分が間借りしていた事務所は、さくらインターネットが入っている高層ビルの目の前にあった。
で、その事務所の下の階は怪しいバーになっていたのだが(現在は閉店)、そこのカウンターでさくらインターネットの社員と会ったことがある。
「さくらインターネット、10年以上使ってますよ!」と僕がいうと
「いやー、今はAWSがあるのでヤバイっすよ」という。
その後も、「AWSはヤバイ」と連呼。かなり危機感を持っていたようだ。
ちなみに7年前くらいの話である。
現在は、AWSとはうまく棲み分けできているんじゃないだろうか? AWSにもAmazon LightsailのVPSはあるけども。