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1996年アメリカ大陸バス横断旅行記その2(ドジャーススタジアム)

 1996年アメリカ大陸バス横断旅行記の続きです!

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大原さんの知り合いと合流し、車で観光

朝7時にすっきりとした気分で起きる。
ここはどこだ? ロサンゼルスの安宿チェットウッドホテルだった。
相部屋してくれた大原さんは6時に起きたそう。

大原「朝ごはん食べましょう」

チェストウッドホテルにはリビングがあり、前回説明したとおりご飯が常に炊いてある。しかも、朝食として、パンとコーヒーまであるのだ。これで15ドルはリーズナブル過ぎる。本日チェックアウト予定だが、また泊まりたい。

朝食を食べていると、浜田さんと見知らぬおじさんがやってきた。
おじさんは、「アメリカならなんでも好き!」という大のアメリカマニア。なるほど、こういう人もいるのか(SPAで連載されていた「さよならアメリカ」の主人公みたいな感じ?)。

浜田さん「そういえば、今日は野茂が投げるって。ここに泊まっている2人がレンタカーで行くらしいよ」

ええー、まじすか!
1996年当時、野茂英雄はドジャースに所属して2年目。野球ファンとしてもぜひ見たい。見逃すわけには行かない。
ドジャーススタジアムまで自力でも行けないことはないが、せっかくなので一緒に行けないものだろうか?

というわけで、レンタカーでドジャーススタジアムに行く予定の2人を紹介してもらい、一緒に行ってもらえないか頼んでみた。我ながら厚かましいやつである。

2人は初対面にも関わらず、快くオーケーしてくれた。
名古屋で会社を経営しているという、坂木さんと杉津さんである。年齢は30前後だろうか?
レンタカーでアメリカ中を周って3週間。もう1週間だけアメリカにいるらしい。
16時に宿で待ち合わせて出発することになった。

 

一方、相部屋だった大原さんは、本日友達がロサンゼルスに来るということで、連絡の電話を待っていた。
当時は携帯電話が発達していなかったので、宿の電話待ち。しかし、電話はない。それでももう少し待つとのこと。

僕はバスティーポ(長距離バスの発着場)の場所を確認するために、歩いて行ってみることにした。やや危険なエリアだが、昼間なら大丈夫だろう。

7月末のロサンゼルスの日差しは凄まじい。しかし、湿度も低いためカラっとして汗が一瞬で乾くので、不快感はない。
バスティーポへは無事へ到着。コインロッカーがあれば荷物を預けておこうかと思ったけど、なし。仕方がないので、ミニッツメイドを飲んで一休みしていると、日本人バックパッカーが話しかけてきた。

「今日ロスに到着して、直行でここに来たんですよ。これから一ヶ月アメリカの旅です」と彼はいう。僕とほとんど同じだ。
彼は工学院大学の3年生。英語は不安らしく、この先心配らしい。最初の目的地はサンディエゴとのこと。少し話して別れたが、彼の旅が素晴らしいものであれば幸いだ。

チェットウッドに戻ると、大原さんが。
「友達と連絡が取れたけど、時間がかかるみたいなので昼飯でもどう?」とのこと。

というわけで、近所のマクドナルドへ。アメリカではマックとバーガーキングにはお世話になった。日本でも食べられるじゃん、と思うかも知れないが、別にいいのである。安いし。
ビックマックセットを頼んだけど、味は日本と同じ。しかし、コーヒーの発音が伝わらず難儀した。「カフィ」って言っているはずだけど……。

チェットウッドに戻ると大原さんの知り合いが到着していた。
名前は加良さん。大原さんと同じ東工大の院生というエリートである。ロスの大学に留学する予定で、チェットウッドにはマンスリーで泊まるらしい。ちょっと羨ましい。

加良さんはレンタカーを借りているらしく、「よかったら車で街に行きますか?」と誘ってくれた。大原さんも含め3人で街に行くことへ。

大原さんの荷物をシアトルへ送るために宅急便屋に寄り、郵便局で現地のテレホンカード、ポストカードを購入。さらにはビジターセンターへ。そこでは日本人の女の人が案内していた。


そして、16時までにチェットウッドに戻り、坂木さんたちと合流する。

少し話した結果、ドジャーススタジアムへは加良さんの車を使い、5人で行くことにした。

 

 

 

憧れの野茂をロサンゼルススタジアムで観戦!


ハイウェイを使って丘の上にあるドジャーススタジアムへ。BS放送で何度も見たあこがれの場所だ。
入場券は外野席で6ドル。駐車場代は割り勘して一人1ドル。
もちろん、ホットドックとコーラを忘れることはない。

この日は偶然、ラソーダ監督の引退式で、試合前にセレモニーがあり、ラソーダ監督の挨拶があった。トミー・ラソーダといえば、20年という長期政権を果たした名将である。場内は大歓声に包まれた。

そして試合開始。目の前で野茂がトルネード投法を! 感動的な瞬間だ。
しかし、1回にあっさり2点を取られる野茂。
大丈夫かなと思ったが、結果的には7回3失点の粘投。ドジャースも追いつき、延長に入ってサヨナラ勝ち。観戦には最高の好ゲームだった。

余談だが、ラウル・モンデシーが打席に入るたびにブーイングが起こるのが謎だった。あとになって、ブーイングではなく「ラウルコール」だったと分かったが……。そのラウル・モンデシー、地元ドミニカで政治家になったものの、2017年に横領行為で禁錮8年の有罪判決を受けている。今は塀の中。ラウウーー。

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ドジャーススタジアム!

 

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野茂の勇姿。

 

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一緒に観戦にいった皆さん。本当にお世話になりました!

バスディーポヘ。いよいよバス旅のはじまり

試合終了後はチェットウッドに戻り、加良さんの車でバスティーポまで送ってもらう。深夜便でサンフランシスコに向かうのだ。
ほかの皆さんもバスティーポまで付いてきてくれて、そこでお別れ。ほんと感謝しかない。

ちなみに、加良さんはちょっと変わった名前なのでググってみたら、現在はなんと地元広島でお坊さんになっているらしい! しかもテレビ出演や公演もしており、有名人である。次に広島に行ったときはぜひ訪ねてみたい。僕のことは忘れているかも知れないが、ドジャーススタジアムに行ったことはきっと覚えているだろう。


バスティーポは深夜だが、謎の賑わい。メキシコ系の人が多く、言葉悪いがスラム的な感じもする。結果的に危険な匂いがするバスティーポはロサンゼルスだけだったが。
バスの出発時刻は深夜0:45。1ヶ月乗り放題のアメリパスを見せて乗り込んだ。

バスは予定通り出発した……。


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