1996年アメリカ大陸バス横断旅行記の続きその13です!
第1回はこちら
ジャクソンビル経由でニューオーリンズへ
キーウエストを出発したグレイハウンドバスは、再び海中道路セブンマイルブリッジを抜けてマイアミへ向かう。途中バーガーキングに寄りつつ5時間かけてマイアミに到着した。
次の目的地はニューオーリンズ。しかし、直通便はなくジャクソンビル経由で行くことになった。女の子2人組とはここでお別れ。仲間くん、原山くんとともにジャクソンビル行きのバスに乗った。到着までは8時間である。
途中、強烈な腹痛が。比較的すぐにレストストップがあり、マクドナルドのトイレへダッシュ。しかし、個室に入ってから思う。あれ? 小便器あった?
ヤバイ予感は的中。ダッシュでトイレを出たが、黒人女性とすれ違ってしまった。「なんだコイツ」と思われたことだろう。しかし、事なきを得た。
その後、ジャクソンビルまでは爆睡し、8時間の行程も短く感じた。
ジャクソンビルでは中京大の原木くんとお別れ。
仲間くんと2人で、今度はダラス行きのバスに乗る。このバスは冷房がきつかったが、それでもよく眠れることができた。結局ニューオーリンズに到着したのは午後2時。24時間くらいはバスの中で過ごしたのであった。
今回も超長距離移動となった……
ジャズの街でジャズを堪能
ニューオーリンズは暑かった。
まずは目星を付けていたYMCAと歩いて向かう。YMCAにはすぐに到着したが、入り口に怪しい黒人がいるので、入るのを躊躇してしまう。
仲間くんが思い切って話しかけてみると、YMCAの従業員だった。怪しいと思って申し訳ない。
YMCAではGIO割引というのを使おうとしたが、ボスがいないのでダメだ、と断られる。それでもツインの部屋で40ドル。バス・トイレは共同だが、クーラー・テレビ付きで一人20ドルは安い。
一休みしたら仲間くんと共に街へ。
たまには地元フードを楽しもうとシーフードのお店に入り、ジャンバラヤと生牡蠣を注文。ジャンバラヤはやや辛めで味も濃かったがおいしい。が、ものすごい量。いわゆるアメリカンサイズ。生牡蠣は人生で初めて食べたかも。生は苦手だが、雰囲気補正で美味しく感じた。
お店の人が事あるごとに「ヘイボーイ! うまいか?」と聞いてきて、そのつど「グッジョブ!」といい親指を立てる作業が大変だったが。
ジャンバラヤと生牡蠣を食べる
食事後は歩いてバーボン・ストリートへ。
ジャズの音楽がいろんなお店から流れ、雰囲気のあるお店がたくさん。
バーボン通り
一通り見て回ったあとは一度YMCAに戻り、今度はプリザベーション・ホールへ。ニューオーリンズの有名なジャズコンサートホールへ。暗くて狭くて暑かったが、演奏レベルは素人目にも素晴らしい。
帰りはやや危険そうだったので、電車で戻った。
有名カフェでモーニングのあとミシシッピ川へ
翌日は10時に起きる。かなりの爆睡。
昨日は食べ切れないほどのジャンバラヤを食べだが、腹が減ってきた。
YMCAをチェックアウトし、バスディーポヘ行ってザックを預け、ベニエとカフェオレがうまいというカフェデモンドという店に向かって歩いていく。
2kmほど歩いてカフェデモンドへ到着。そこは想像したよりも巨大なカフェで、ものすごい数の客と従業員で活気にあふれていた。
アジア系の可愛らしい店員さんに注文すると、店員さんが学食に並ぶようにしてベニエとカフェオレを取ってきてくれた。ベニアは少し油っぽいがおいしい。カフェオレはカフェオのように甘くておいしい。ちなみに価格は3ドル。安い。
カフェデモンドの外観
店内は大混雑!
続いてはジャクソン広場へ。ここでは、似顔絵を描く人、大道芸をする人、ジャズを演奏する子供など活気にあふれている。彼らの技術はすごい。
大道芸人たち。
子どもたちの演奏もスゴイ!
ジャクソン広場、アンドリュー・ジャクソンの像の前で。
その後、ミシシッピ川へ。想像よりはきれいな川。船にも乗りたかったけど、断念する。
個人的にお気に入りの写真。今回の旅行のカバー写真にしたい。
昼食はファストフードのモールでハンバーガーを食べ「マジックマスター」という店で手品を見る。半分はタネを知っている手品だったが、技術は半端ない。
夕飯は再びジャンバラヤ。昨日死ぬほど食べた店の向かいの店。こちらは辛くなく、味も薄め。自分的には好みだったかもしれない。
夜は再びバーボン通りへ行くが昨日(日曜日)ほどの盛り上がりはなかった。スポーツバーに入り、49ers vs ジャクソンビルを見ながらビールを飲んだあと、ディーポへ。途中、道を聞いた黒人のおばちゃんはめちゃくちゃ怪しい人だった。
ディーポでバスを待っていると、日本人の家族旅行者が。お父さんに話しを聞いたが、大学3年生の娘と1年生の息子を連れて一ヶ月の貧乏旅行をしているらしい。なんかすごい。高校の先生なので、そのようなことができるとのことだ。
22:30になり、ヒューストン行きのバスに乗った。今回は夜行便。宿代を浮かす魂胆である。バスは超混雑しており、珍しく女性ドライバーだった。
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