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新型コロナ禍を予測したパニック小説?「首都感染」 収束はどうなったのか?

高嶋哲夫著「首都感染」をKindleで読了。

「首都感染」は2010年に発表されたパニック小説。新型コロナウイルス感染拡大に酷似していると話題になっているので読んでみた。

基本的なストーリーは、ワールドカップ開催中の中国で致死率60%という強毒性インフルエンザが発生し、世界中からサポーターが集まっていたこともあり、あっという間に世界中に伝播するというもの。

日本政府は超初期に水際対策に乗り出して一時成功するも、都内で感染が発覚してしまう。そこで、日本全体を守るため、前代未聞である首都東京(環八内)を完全封鎖する。

学校の臨時休校、外出の自粛要請、イベントの自粛、買い占め防止対策など、現状を予測するような言葉がガンガン出てくることがすごい。

さすがに首都封鎖は1人でも首都外で感染者が出てしまったら無駄になるので現実的ではないが、それでも小説の内容が今現在に似ていることは間違いない。そうなると、結末はどうなるのか? ということが気になるところ。ネタバレになるので避けるが、最終的には日本発の2つの要因で収束する。かなりご都合主義なので現実に起こってくれるとは思えないが、まったく可能性がないわけではない。

登場人物のキャラクターがそれほど魅力的ではなく、やや弱いかな? とも思うが面白い小説だった。未読の方はぜひ。

 

首都感染 (講談社文庫)
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posted with amachazl at 2020.04.14
高嶋哲夫
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