UMPC(超小さいPC)がほしい!
(……と1年前から思っているが未だ購入には至っていない)
何度も言っているが、僕はLibretto 30を購入して以来、小さいパソコンが大好きなのだ! 同じような人は多いだろう。
UMPCはVAIO Type P以降、不遇な時代を迎えていたが、ここ数年復調しつつある。
いや、復調どころか全盛期を迎えているのかもしれない。
各メーカーから次々に新しいUMPCが発表されていて、追いかけるのも大変なレベルだ。
というわけで、2020年6月現在の最新UMPCの状況をまとめてみたい。
7インチUMPC
現在のUMPCブームのさきがけとなったのは、2017年に発売された7インチサイズのGPD Pocketだろう。
7インチUMPCのメリットはポケットに入るコンパクトさと、500g程度の重量。一方でキーボードはかなり変則なものが多いことがデメリットと言えるだろう。
恐るべきハイスペックのゲーミングUMPC
OneGx1
OneGx1は6月29日発売、8月出荷予定のUMPC。
特徴は第10世代であるCore i5-10210Yを搭載し、メモリは8GBか16GB、ストレージは256GBか512GB(PCI Express SSD)という恐るべきスペック。M.2スロットもあり、LTEモジュールも搭載できる。
専用の無線コントローラをニンテンドースイッチのように左右につけることも可能だ。
魅力満点だが、価格が現時点で未定。低スペック版でも10万円を超えてくるかもしれない。
最安モデルは89,800円(税別)。思ったよりは安い!
OneGx1
— One-Netbook Japan (@one_netbook) 2020年6月1日
世界最小の4G/5G対応ゲーミングPC🎮📶‼️
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2020.6.29(月) 予約開始
2020.8 出荷
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✅認証済み4Gモジュール
🉐早期予約特典付き
6.29にOneGx1をご予約されたお客様にコントローラーをプレゼント!(数量限定)https://t.co/YVyum3FCv8#7inch #gamingpc #着脱式コントローラー #RGBキーボード pic.twitter.com/m5yq1NAtt9
廉価版OneMixがパワーアップ!
OneMix 1S+
人気のOneMixシリーズのうち、OneMix 1Sのマイナーバージョンアップ版。CPUがCore i3になっいる。ONE-NETBOOKの日本語公式サイトには掲載されていないが、Amazonでなぜか販売されいてるという謎のバージョンで、水色の筐体が特徴だ。価格は7万6,999円+送料。ほとんどOneMix 2Sと同じじゃん、という感じだが、公称スペックを見る限りOneMix 1Sの方がわずかに軽く、価格も5,000円くらい安い。
6/30追記 公式にも出てました!
1万9,800円の激安ドンキUMPC!
NANOTE
激安の殿堂ドン・キホーテが突如発売した7インチUMPC。衝撃的なのは価格。1万9,800円! 一方のスペックも衝撃的な低さで、ゲームはもちろん、動画視聴もかなり怪しいレベル。ネット上ではトラブル報告も数多くあるので、購入する前にひと通りチェックした方がよいだろう。しかし、十分な知識があるのであれば、工夫次第で値段分以上楽しむことは可能だ。
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8インチUMPC
8インチサイズは、現在UMPCの中で主力になりつつある。1kgを遥かに下回る価格ながら、見やすい画面に標準に近いキーボードを備えるマシンが多い。ヘビーに使いたいならこちらがおすすめ。
超ハイスペックキーボード内蔵マシン
GPD WIN MAX
コントローラを内蔵するGPD WINの進化系。第10世代Core i5、16GBメモリ、512GB SSDというハイスペックを誇り、完成度はかなり高そう。このスペックで税込み10万少々というのはお得かもしれない。
発売が8月下旬とやや先だが、現在複数の代理店で予約受付中。代理店によって付属品などが異なるので注意したい。
日本メーカー発のオシャレなUMPC
Reevo Pro/Reevo
「EDGENITY」というあまり聞かない会社ではあるが、日本メーカー発のUMPC。
Reevo ProはCPUがCore i7-8500Yで16GBというハイスペック。ストレージが128GB eMMCというのがネックだが、オプションでSSDも増設可能(ただし、増設した場合でもOSが高速なSSDに入ってくれるかは謎 6/17の追記を見ると高速なSSDの方にインストールしてくれるらしい!)。キーボードは「かな」こそ印刷されていないが日本語仕様。ローマ字変換を使っている人ならまったく問題ないだろう。外観のデザインもかなりオシャレ。ただし、完全オリジナルというわけではなく、CHUWI MiniBookをベースにしていると思われる。現在クラウドファンディング中で、40%オフの77,900円なら購入可能。廉価版のReevoは、CPUがIntel N4100、メモリが8GBだがこちらは37,900円とかなり安価だ。
CHUWI MiniBookライクだがスペックはやや低い
MAL-FWTVPCM1
こちらも謎の日本メーカーMARSHAL発の8インチUMPC。Reevo同様、筐体のベースはCHUWI MiniBookと思われるが、CPUがPentium Silver N5000、メモリ4GB、ストレージが128GB eMMCとスペックはギリギリ。Amazonにて59,800円で売られているが、やや高めかもしれない。魅力は即購入できるということか。
スペックのまとめ
7インチ
製品名 | OneGx1 (ONE-NETBOOK ONE GX1) |
OneMix 1S+ | NANOTE |
価格 | 不明 | 76,999円 | 19,800円 |
OS | Windows 10 | Windows 10 | Windows 10 Home |
ディスプレイ | 7インチ | 7インチ | 7インチ |
CPU | Core i5-10210Y | Core m3-8100Y | Atom x5-Z8350 |
メモリ | 8/16GB | 8GB | 4GB |
ストレージ | 256/512GB SSD | 256GB PCIe SSD | 64GB eMMC |
重量 | 約623g | 約500g | 520g |
備考 | 着脱式コントローラー | ドン・キホーテで販売 | |
発売日 | 2020年8月 | 発売中 | 発売中 |
予約開始 | 6月29日 | 発売中 | 発売中 |
8インチ
製品名 | GPD WIN MAX | Reevo Pro | Reevo | MAL-FWTVPCM1 |
価格 | 92,600円(先行予約) | 77,900円(先行予約) | 37,900円(先行予約) | 59,800円 |
OS | Windows 10 Home | Windows Pro | Windows Pro | Windows Pro |
ディスプレイ | 8インチ | 8インチ | 8インチ | 8インチ |
CPU | Core i5-1035G7 | Core i7-8500Y | Celeron N4100 | Pentium Silver N5000 |
メモリ | 16GB | 16GB | 8GB | 4GB |
ストレージ | 512GB SSD | 128GB eMMC | 128GB eMMC | 128GB eMMC |
重量 | 790g | 663g | 663g | 665g |
備考 | ゲームパッド内蔵 | 日本語配列 | 日本語配列 | 日本語配列 |
発売日 | 2020年8月下旬~9月中旬 | 2020年9月 | 2020年9月 | 発売中 |
予約開始 | 発売中 | 発売中 | 発売中 | 発売中 |
湯一路の総評
UMPCでゲームをするのが目的なら7インチの「OneGx1」と8インチの「GPD WIN MAX」の2択。いずれもハイスペックなので、大抵のゲームも問題なく遊べるはずだ。両者とも発売予定が8月なので、しばらく待つ必要はあるが……。
出先で使う用としては、「Reevo Pro」が魅力的に見える。発売元の実績がないことが少し怖いが、デザインは優れているし、SSDを増設すればスペック的にはまったく問題ない。
「OneMix 1S+」は、コストパフォーマンスがグッド。実績もあるし、Amazonで即購入できるのも魅力。ただし、OneMixシリーズの情報は豊富にあるものの、「OneMix 1S+」自体の情報が少ないことが気になるところ。
「NANOTE」については、スペックが実用的ではないし、問題も多いのがネック。1万9,800円のおもちゃと割り切れる人向けだ。
それからUMPC全機種に言えることだが、ファンの排気音が結構うるさい場合がある。とくにゲーミングPCは高負荷になることが多く、排気音の大きさは問題になるはずだ。ここらへんが気になるのであれば、購入者レビューを待った方がよいかもしれない。
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