ダービースタリオン98は、ダビスタシリーズの中でも異彩を放っている。
プラットフォームは世界に誇る超メジャーハード・スーパーファミコンだが、マイナーな「ニンテンドウパワー」という書き換え販売サービスのみで提供されたからだ。
ダビスタの歴史を時系列で見ると、以下の通り
1996年 ダービースタリオン96発売(スーパーファミコン)
1997年 ダービースタリオン発売(プレイステーション)
1998年 ダービースタリオン98発売(スーパーファミコン)
1999年 ダービースタリオン発売(セガサターン)
1999年 ダービースタリオン99発売(プレイステーション)
ダビスタ96で競馬雑誌でも取り上げられるほど人気が爆発し、97年のPS版ダビスタで最盛期を迎え、「見事な配合」「考えた配合」が初登場したセガサターンくらいまでがピークというイメージだ。
(その後、現在まで迷走もあったが最新のSwitch版の完成度は高いので、古いダビスタファンはぜひ遊んでほしい)
その狭間で生まれたダビスタ98は、少なくともBCを楽しむトップ界隈ではそれほど話題になっていなかったと思う。
ダビスタ98のシステムは、ニトロ理論や親似などのプレステ97版を踏襲しており、インターフェイスはダビスタ96という感じだ。
というわけで、自分もまったく遊んことはなかったが、24年の時を越えて購入してしまった!
今さらダビスタ98買った pic.twitter.com/aDj7r3EYFq
— 湯一路 (@hotspring222) 2022年1月7日
ネットで購入して3,980円。結構高いが仕方がない。
そんなダビスタ98で遊んでみようと思ったのは、有志による改造版、いわゆるuruu版というのがあることを知ったからである。
uruu版はとにかくすごい。
作者が誰なのかもわからないが、ダビスタ98のシステムをベースにしつつ、2022年現在の種牡馬、騎手、ライバル馬、レースプログラムで遊べるという夢のようなシステムだ。制作はどれだけ大変だったのだろうか……。本当に恐れ入る。
しかも、データを最新にしているだけでなく、能力表示・馬体解析、閏月導入での13ヶ月化など、膨大な数の新機能、さらには本家の不具合修正などが盛り込まれているのだ! もはや新作として発売しても良いレベル。
ただ、あくまで改造版であるので利用は自己責任で行ってほしい。改造版はROMデータにパッチを当てる形式だが、カセットを購入して吸い出してROMファイルを作成し、パッチ適用なら利用に問題はないはずだ。
導入方法は以下の動画を参考にしてほしい
というわけで、ダビスタ98uruu版を紹介していこう。
タイトル画面に「2020」という文字が。更新は2021年末まで行われている。
種牡馬は最新版。Switch版ベースだと思われる。
亡くなってしまったが、ディープインパクトもここでは健在。ちなみに実績Sパッチも当ててるので、実績は内部的にSになっているはず。
クロス効果の付いた血統表を見ることも可能。ダビスタ98には存在しない機能。作者は恐るべし。
馬データは能力表示付き。データはマスクされていたほうが好きという人も多いかもしれないが、データが見えていればそれはそれで面白い。馬体重のプラスマイナスは理想体重から。
無敗の三冠馬、コントレイルも時を超えてダビスタ98に参戦!
レースシーンでは、道中をスキップしたり、カメラを動かすこともできちゃう。これもすごい。
騎手は実名化。実名じゃない人もいるが、パッチ適用に失敗しているのかもしれない。
騎手を選ぶと顔写真付きで、詳細なデータが! 繰り返すが、これもuruu版の新機能である。
関西のレース解説が細江純子さんに!
というわけで、ダビスタ98uruu版を紹介させてもらった。
プレイ動画もアップしたので合わせてどうぞ。
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