ランダムアクセスメモリ

沖縄移住、マンガ、Web制作、ゲーム、将棋の話をランダムに。※本サイトには一部アフィリエイトリンクもあります

読書

直木賞も納得のノワール系最高傑作「テスカトリポカ(佐藤究)」

半年から数年に1度会う弟に勧められて「テスカトリポカ」を読む。今年の直木賞を獲得した作品だが、まったくノーマークだった。作者は佐藤究(きわむ)。 感想を先にいうと、今年読んだ本の中で文句なくNo.1。作者は天才過ぎ。電車内で読んでいたら1時間があ…

ドンデン返し系の傑作ミステリ「シャドウ(道尾秀介)」

Kindleで「シャドウ(道尾秀介)」を読んだ。 道尾秀介で読んだことがあるのは、「向日葵の咲かない夏」と「カラスの親指」。「向日葵の咲かない夏」は衝撃的な作品だった……。超ダークな世界観なので好き嫌いはあるだろうが、自分は大好き。「カラスの親指」…

iPadを使いこなせてないなーと思うすべての人へ「iPadおしゃれ活用術」

湯一路のお仕事紹介です。 iPadおしゃれ活用術 (TJMOOK) ムック – 2021/8/24 iPadの達人から学ぶiPad活用術。 「iPadは買ったけど、あまり使いこなせてないなー」と思ってる人におすすめ! 自分にあった使い方のヒントがあるはず。 おしゃれなアクセサリー&…

八重山を舞台にしたトンデモ小説「サマータイム(川上宏)」

先日古本屋で買った小説「サマータイム(川上宏)」を読んだ。 1998年当時の沖縄離島情報の編集長が書いた小説ということで、当時からちょっと気になっていた。 その前に、沖縄離島情報について説明したい。沖縄離島情報は1980年発刊で現在も続くムック本。…

ラプラスの魔女の前日譚にして短編集「魔力の胎動(東野圭吾)」

散歩がてらに寄ったTUTAYAで、東野圭吾の「魔力の胎動」が文庫化されていたので購入。東野圭吾は電子書籍反対派。作品はほとんどKindle化されていないので紙の小説で読まなければならない(2020年に7作品だけ解禁されているが……)。ちなみに自炊業者による自…

iPhoneの最新テクニックがギュウギュウ!「iPhoneお得技ベストセレクション」

湯一路のお仕事紹介です。 【お得技シリーズ192】iPhone 12 & 12 Pro & 12 Pro Max & 12 mini お得技ベストセレクション (晋遊舎ムック) ムック – 2021/2/15 毎年発売されているiPhoneのテクニック本。今回はiPhone 12対応版です。 特徴はiPhoneのテクニック…

奨励会三段が江戸時代にタイムスリップ「時空棋士(新井政彦)」

新井政彦「時空棋士」をKindleで買って読んだ。羽田から那覇までのフライト中に読もうと思ったら、到着までにサクッと読み終わってしまった……。 ストーリーは、藤井聡太二冠以来の中学生棋士も視野に入れる15歳の奨励会三段・中島遼平が江戸時代後期の江戸に…

婚活サイト殺人をきっかけに女の過去を追う「蟻の菜園 ‐アントガーデン‐(柚月裕子 )」

散歩代わりに寄ったツタヤで、「蟻の菜園 ‐アントガーデン‐(柚月裕子 )」を予備知識なしでジャケ買い。 Kindle派なので、紙の小説を買うのは数ヵ月ぶりかもしれない。 作者である柚月裕子さんの作品は、「孤狼の血」と「盤上の向日葵」だけ読んだことがあ…

仲眞編(それぞれの選手ファースト)完結の「ドラフトキング6」は最高だった

楽しみにしていたドラフトキングの最新巻をKindleで読んだよ。 blog.yublog.com 今巻は仲眞編(それぞれの選手ファースト)の完結編。夏の高校野球沖縄予選決勝で、「琉球のチャップマン」仲眞と天才的な野球脳を持つ照屋率いる石垣商工が、全国レベルの超強…

【超ネタバレ】鬼滅の刃(6)感想

鬼滅の刃の感想ブログとしてスタートした本ブログ。4年かけて6巻まできたよ! 過去の感想はこちらから! ~前巻までのあらすじ~義勇って嫌われていた? 以下、6巻超絶ネタバレ 義勇「俺は嫌われてない」嫌われていないんか―い! しのぶ「自覚なかったんです…

マンガ版の「麻雀放浪記(原作・阿佐田哲也/絵・嶺岸信明)」が最高に良かった

麻雀放浪記とは成人男性の全員が読んでいるという(多分)、ノワール小説の傑作中の傑作。原作は雀聖にして直木賞作家の阿佐田哲也(色川武大)。令和生まれのキッズは「哲也~雀聖と呼ばれた男」の元ネタとして知っているかもしれない。 で、そんな麻雀放浪…

九龍城砦を舞台にしたミステリーテイストのラブストーリー「九龍ジェネリックロマンス」

九龍ジェネリックロマンスを2巻まで読んだ。作者は「恋は雨上がりのように」の眉月じゅん。 舞台はかつて香港に存在した九龍城砦。が、九龍城砦そのものではなくて違う世界線。主人公をはじめ、住人は日本人とアジア圏の人が中心で日本語をしゃべる(実は中…

将棋マンガ「リボーンの棋士」完結!

ここ最近追いかけている将棋マンガ、「リボーンの棋士」がついに最終回を迎えた。(なぜか、最終回前から最終回まで一ヶ月近く空いてしまったが……) というわけで、最新の週刊スピリッツをKindleで購入して読んでみた。 週刊ビッグコミックスピリッツ 2020年…

メルカリ入門書として最適!「メルカリ 売り方の教科書」

湯一路のお仕事紹介です。 メルカリ 売り方の教科書 (TJMOOK) (日本語) 大型本 – 2020/7/17 メルカリ初心者向けの入門ムック。税込み549円と安価! こんなものがこんな値段で売れる、というところから、メルカリへの出品、発送、評価、お手本文例集まで丁寧…

名作将棋マンガ「ハチワンダイバー」の局面を最新将棋ソフトで解析する その1

ハチワンダイバーといえば、将棋マンガの名作中の名作。元奨励三段の菅田健太郎が、謎の美少女「アキバの受け師」と出会い、将棋組織・鬼将会へと戦いを挑むというストーリーであるが、作中に局面図が省略されずに出てくることもポイントだ。監修は鈴木大介…

週刊スピリッツの将棋マンガ「リボーンの棋士」で難解な局面が登場

現在連載中の将棋マンガでは、「将棋指す獣」と「リボーンの棋士」に注目しているが、今週発売の週刊スピリッツ最新号の「リボーンの棋士」で、面白い局面が登場していた。 本編では、主人公の元奨励会員・安住と藤井聡太七段をモデル(?)にしている天才高…

日本とフィリピンを舞台にしたハードボイルドマンガ「死刑囚の遺産」

「死刑囚の遺産(原作:龍樹丈、画:上農ヒロ昭 )」をLINEマンガで読んでみたが、良作だった。分量が単行本2巻分というのもちょうどよい。 ストーリーはフリーの事件記者の加納真悟が、死刑囚・田辺照男からフィリピンに隠した50億円の遺産の話を聞く、とい…

将棋指す獣最終巻発売。続きはまさかのTwitter!

将棋指す獣の4巻が発売されたのでKindleにて購入した。 将棋指す獣 4巻(完): バンチコミックス Kindle版 posted with カエレバ Amazon.co.jpで詳細を見る 以前のエントリでも紹介したとおり、残念ながらこれが最終巻。 「女性棋士誕生ストーリー」というキ…

有能に見える無能が活躍(?)するお仕事マンガ「無能な鷹(はんざき朝未)」

試し読みして面白そうだったのでKindleで購入。 鷹野ツメ子は見た目は超有能なキャリアウーマンだが、実は出来の悪い小学生レベルの無能。筆記試験なし・人物重視のITコンサル会社に潜り込むが、簡単なパソコン操作すらできず、社内ニートになるのだった。一…

死を振りまく異形の主人公を暗黒のアジア史とともに描く「墓頭(真藤順丈)」

「宝島(真藤順丈)」が素晴らしかったので、同じ作者のKindleで「墓頭(ボズ)」を読んでみた。異形の姿の「墓頭(ボズ)」を中心に、日本、そしてアジアを描く壮大なノワール小説である。 頭の中に双子だった兄弟の死体が入っている「墓頭」。異形の姿であ…

戦果アギヤーをテーマに戦後沖縄の歴史を壮大に描く「宝島(真藤順丈)」

やっと「宝島」を読むことができた。言わずとしれた直木賞受賞作で、戦後アメリカ統治下の沖縄を1952年から沖縄返還の1972年まで描いた長編作品である。 米軍基地から物資を窃盗して庶民に配る「戦果アギヤー」の英雄おんちゃんが、キャンプ・カデナへの侵入…

【超ネタバレ】鬼滅の刃(5)感想

前回のエントリはこちら↓ blog.yublog.com ~前巻までのあらすじ~ 蜘蛛一家のお父さんがやってきたよ 以下、5巻超絶ネタバレ 炭治郎+猪男 vs 蜘蛛のお父さんの変則タッグマッチのスタート! お父さん強~い!炭治郎いろいろやるけどダメ!猪男は役に立たず…

古谷野孝雄「ANGEL VOICE」 熱い高校サッカー巨編

サッカーマンガといえば、キャプテン翼からアオアシまで数多くあるが、今回は「ANGEL VOICE(エンジェルボイス)」を紹介したい。 ANGEL VOICEはコミックス全40巻という巨編だが、その割にはマンガファン以外から知名度がないかもしれない。連載誌が週刊少年…

ネットで話題の「連ちゃんパパ」を読む。ほんわかした絵柄の超ゲスマンガ

ネット上で「連ちゃんパパ」というマンガが掘り起こされて話題になっているらしい。 マンガ図書館Zで無料公開されているので読んでみた。 【全巻無料】連ちゃんパパ 1 - ありま猛 | 無料で漫画が全巻読み放題! - マンガ図書館Z ストーリーは、パチンコで300…

2009年刊「人類滅亡大全」は、新型コロナを予想していたか?

2009年、今はなき洋泉社から「人類滅亡大全」というムックが発売された。当時オカルト業界でブームだった2012年滅亡説に乗った「地球人類が滅亡するならどんな原因か?」ということを、広く浅く扱うムックである。 企画・編集は自分の知り合いでもある梅田勝…

「プロ棋士カラー名鑑2020」木村一基王位インタビュー

湯一路のお仕事紹介です。日付変わって本日(4/27)発売! プロ棋士カラー名鑑2020 (扶桑社ムック) 表紙は豊島竜王・名人! 日本将棋連盟所属の全棋士+全女流棋士に加え、LPSA所属棋士、フリー棋士を網羅するプロ棋士の完全名鑑です。巻頭は「不屈の棋士」…

新型コロナ禍を予測したパニック小説?「首都感染」 収束はどうなったのか?

高嶋哲夫著「首都感染」をKindleで読了。 「首都感染」は2010年に発表されたパニック小説。新型コロナウイルス感染拡大に酷似していると話題になっているので読んでみた。 基本的なストーリーは、ワールドカップ開催中の中国で致死率60%という強毒性インフル…

喧嘩稼業ファン感涙!木多康昭「喧嘩稼業 別冊」がNOTEで公開

喧嘩稼業ファンにとっては幻の作品「喧嘩稼業 別冊」がなんとNOTEで公開された。 note.com 公開は作者本人の手によるもの。価格は破格の100円! 喧嘩稼業について説明すると、木多康昭による格闘マンガ。前作の喧嘩商売と比較するとギャグパートは少なめの本…

かつて存在した謎の草野球ムック「草野球の友」の話

かつて3号だけ発売され、ひっそりと消えていったムック「草野球の友」をご存知だろうか? 草野球の友 (暴投バックネット直撃号) メディア: ムック 1冊まるごと草野球。2000年から半年ごとに刊行され、2001年に終了。 第一号では浜田省吾の巻頭インタビュー…

映像研、TSUYOSHI、望郷太郎など、個人的なマンガ大賞2020!

マンガ大賞2020が発表になったようだ。 www.mangataisho.com 大賞はブルーピリオド! まあ妥当なところだろうか? ちなみにマンガ大賞は 前年の1月1日から12月31日に出版された単行本(電子書籍を含む)の内、最大巻数が8巻までの作品。 というレギュレーシ…